製菓衛生師は、技術だけでなく、食品の栄養や衛生に関する知識を兼ね備えた者に与えられる国家資格であり、菓子製造に従事する者の資質を向上させ、公衆衛生の向上及び増進を図ることを目的として作られた資格です。取得するには、受験資格を得た後、国家試験に合格しなければなりません。受験資格を得られるのは、以下の通りです。
�@厚生労働大臣の指定する製菓衛生師養成施設（1年以上）を卒業する。
�A菓子・パンを製造する営業施設で2年以上の実務経験を積む。

お菓子をつくるには、高度な技術と専門知識が必要です。熟練の技や、経験による勘だけに頼らず、栄養学、食品学、衛生学などの科学的知識を身につけ、おいしく安全で健康的なお菓子を提供できる製菓衛生師が必要とされています。免許がなければ菓子製造業につくことができないわけではありませんが、食の安全に関心が高まる中、今後有資格者に対する期待はますます高まり、受験者も年々増加傾向にあります。

お菓子づくり、パンづくりを基礎から体系的に学びます。特に道具や材料の扱い方など、プロの菓子職人になるための基本的な作業は実習を通じて自然に体得していきます。また、製菓衛生師の受験科目である栄養学や食品学、衛生学などについても年間を通じてカリキュラムを組み、知識、技術を高め人間性を育てる勉強をします。