神戸女子大学

心理学科の学ぶ内容
知覚・言語・認知・人格・社会・臨床などの知識や、心理学の研究方法について学ぶことで、人間の心と行動を実証的な方法に基づき心理学的に理解することができる力を持った人材を養成します。また、人間における心身の相互的な関連を理解し、悩みや葛藤、発達上の課題などを抱えている人の心理的援助が行える知識と基本的技能を身に付けます。
そのうえで、企業などの組織における人間の行動や消費者の行動を心理学の視点から理解し、その動向を心理学的手続きに基づいて調査し、分析することができる人材や、急速に発展してきているメディアを介した情報の交流が、人間の心や行動とコミュニケーションのあり方に与える影響を心理学の視点から理解できる人材を育成していきます。

興味のある分野を専門的に学ぶ授業 「3つのモデル」
家庭環境や高齢化、不登校、いじめなどの学校問題、職場ストレスなど、現代社会が抱える問題を取り上げ、心理学の基礎的な理論を学び、身に付けていきます。また、統計や実験などのデータを分析し、結論へと導いていくためのスキルも身に付けます。
その後は、「臨床心理」「メディア心理」「経営・消費者心理」の3つの領域に分かれ、自分が興味を持った課題を取り上げ、多角的な視点で学んでいきます。

【臨床心理モデル】
臨床心理の知識を深めていくと共に、カウンセリングや心理療法など、臨床心理の専門家としてのスキルを修得。
卒業後は、公務員（心理職）、病院、福祉センター、スクールカウンセラー、児童相談所、福祉医療関連企業など、幅広い分野で活躍することができます。
【経営・消費者心理モデル】
心理学の視点から、消費者行動の予測や、商品開発などを学び、企業の新たな価値やサービスを生みだすスキルを修得。また、会社内での心と体のケアなど、マネジメントについて学ぶことができます。
卒業後は、商品企画、マーケティング職、人事、営業職、販売関連などで活躍することができます。
【メディア心理モデル】
心理学の視点から、テレビ・新聞といったマスメディアが、集団心理にどのような影響を与えているのかを学習。また、SNSなどのソーシャルメディアを使うことで発生する、さまざまな問題を解析していくことで、より良い社会や人間関係をつくりだすスキルを修得していきます。
卒業後は、マスコミ、メディア関係や、広告業界、企業広報などの道が開かれています。