美容師になるには?
美容師・理容師
更新日 2016.01.13
目次
都会のヘアサロンで働いたり、モデルやタレントのヘアメイクを担当したり、おしゃれで華やかな美容師の仕事に憧れている方も多いのではないでしょうか。美容師になるという夢を実現させるためには、どのような勉強をしてどのような資格を取得する必要があるのか、きちんと知っておくことが大切です。
※各項目の解説の後にひとつずつクイズを出題します。クイズに回答しながら美容師になるための知識を深めていきましょう。
美容師になるためには、美容師法に規定された美容師養成施設(厚生労働大臣または、都道府県知事指定の美容専門学校など)を卒業して美容師国家試験に合格し、美容師免許を取得しなければなりません。この免許がないと、美容師として顧客に施術をおこなうことはできません。
Q.美容師免許を持っていない人がおこなえる業務はどれ?
(1)シャンプー&ブロー
(2)カラーリング剤を準備する
(3)お客様の顔や体についた髪の毛を払う
A.答えは(2)です。それ以外はNG。お客様に触れることは、すべて施術にあたります。美容師免許のない人が美容師として施術をおこなうことは許されていません。カットはもちろん、シャンプーやブロー、お客様の顔についた髪の毛を払うこともできないのです。免許を取得していない見習いの方は、床に落ちた髪の毛の掃除や、受付、電話応対などが主な業務になります。
美容師はハサミやカミソリなどの刃物を使う職業なので、不注意で事故が起こらないようにしないといけません。そのため、美容師免許を持たない人がお客様に触れることはできないようになっています。
また、無免許での施術が発覚した場合、罰金をとられたり、勤務しているサロンが営業停止処分を受けたりすることになりますので注意が必要です。
美容師国家試験の受験資格を得るためには、厚生労働大臣または都道府県知事指定の美容師養施設(美容学校)を卒業していることが条件となります。定められている学習期間は、昼間課程2年以上、夜間課程2年以上、通信課程3年以上です。
Q.下記のうち美容師を目指せない人はだれ?
(1)高校を中退した人
(2)まだ中学を卒業していない人
(3)就職した社会人
A.答えは(2)です。美容師になるために必要な美容師国家試験の受験資格は美容学校の卒業が条件です。多くの美容学校の入学条件は「高等学校卒業以上」とされていますが、(1)のような高校を中退した中卒者の方でも「高等課程」のある美容学校であれば入学可能です。社会人の方は、仕事をしながら「通信課程」で学ぶことができます。「通信課程」の場合は、通信によるレポート提出と、面接授業でおこなわれ、面接授業の時間数は美容店で従業している場合は、300時間以上、美容店に従業していない場合は600時間以上となります。
美容学校では、カット技法はもちろん、美容の歴史、ハサミの切断原理について、美容に使用する電気機器の原理、パーマやカラーリング剤などの薬品化学まで、美容に関わるあらゆる技術や知識を身につけます。
Q.美容学校で授業時間が一番多い科目はどれ?
(1)美容文化論(美容技術やファッションの歴史などについて学ぶ)
(2)美容保健(頭部の骨格など人体の構造や機能について学ぶ)
(3)美容実習(カット技術などの実習)
A.答えは(3)です。やはり技術の習得に最も時間をかけます。その次に多いのは(2)の美容保健です。人体の構造や機能だけでなく、皮膚や毛髪のこと、アレルギーのことなどを学びます。安全に施術をおこなうために大変重要な科目です。
美容学校での卒業が近づいてくると、いよいよ「美容師国家試験」の受験です。この試験に合格しなければ美容師免許を取得することができません。「美容師国家試験」は2月と8月の年2回実施され、「実技試験」と「筆記試験」がそれぞれ別の日におこなわれます。
「実技試験」では、主に定められた課題どおりにカットをするカッティング技術と、パーマのロッドを巻くワインディング技術、施術者(受験者)の服装や頭髪の衛生管理、用具の衛生管理、作業中の衛生管理などが審査され、配分点数から減点されます。
「筆記試験」では、美容に関わる際に知っておく必要のある法律について、衛生管理、美容理論などが出題されます。
Q.「美容師国家試験」で実技試験のみしか合格できなかった場合どうなる?
(1)「美容師国家試験」は合格とみなされる
(2)「美容師国家試験」は不合格とみなされるが、実技試験は合格しているのでヘアサロンでの施術は許される
(3)「美容師国家試験」は不合格とみなされ、筆記試験のみを受験しなおす
A.答えは(3)です。「美容師国家試験」は実技試験と筆記試験の両方が規定の点数に達していないと合格になりません。実技試験の合格には、各科目の減点が規定の点数以下となる必要があり、筆記試験は正答率60%以上、かつ各課目で無得点がないことが合格の条件になります。実技、筆記のどちらかしか合格できなかった場合は、次回に限り落ちてしまった方の試験(このクイズの問題の場合は「筆記試験」)に合格すれば「美容師国家試験」合格となります。
「美容師国家試験」に合格して美容師免許を取得してはじめて美容師として就業できるようになります。試験合格はゴールではなく美容師としてのキャリアのスタートです。ヘアサロン勤務はもちろん、ブライダル専門ヘアメイク、ファッション業界やテレビ業界のヘアメイク、独立して自分のサロン開業など活躍の場はさまざま。エステサロンやまつげエクステサロンでも美容師免許を活かすことができます。(まつげエクステの施術は、以前は免許不要でしたが施術による事故が多発したことから、平成20年より美容師免許の取得が必須となりました)美容師になってどのような分野で活躍したいのか、目指す目標は何なのか、考えておくことも大切です。
Q.美容師が活躍できる場としてあてはまるものをすべて選んでください。
(1)老人ホーム
(2)海外のヘアサロン
(3)パリコレ
A.答えはすべてです。(1)の老人ホームは意外かもしれませんが、少子高齢化が進み、今後は老人ホームや寝たきりのお年寄りを訪ねてカットをおこなう美容師の需要が高まりそうです。介護の技能や知識のある理容師・美容師を認定する「福祉理美容士」という資格もあります。(2)や(3)のように海外で活躍できる可能性もあります。国により異なりますが、その国の美容師資格を取得する必要がある場合と、日本の美容師免許があれば美容師として施術をおこなえる場合とがあります。日本人の丁寧な接客や高い技術、美的センスは海外在住の日本人にはもちろん、現地の人々にも人気があります。パリコレのような大きな舞台でヘアメイクとして活躍することも不可能な夢ではありません。
・美容師になるには、「美容師国家試験」に合格して美容師免許を取得する必要がある
・美容学校ではカット技術の実習や、頭部の骨格や人体の構造、美容やファッションの歴史など、美容に関するあらゆる技術や知識を学ぶ
・「美容師国家試験」には「実技試験」と「筆記試験」がある
・美容師の活躍の場は広い!
いかがでしたか?美容師のことが少しわかってきたでしょうか?ベスト進学ネットにはたくさんの美容学校が掲載されています。美容学校のパンフレットを取り寄せれば、もっと美容師のことがわかりますよ。あなたも美容学校のパンフレットを取り寄せて、夢への第一歩を踏み出してみましょう!
※各項目の解説の後にひとつずつクイズを出題します。クイズに回答しながら美容師になるための知識を深めていきましょう。
美容師になるには?
美容師になるためには、美容師法に規定された美容師養成施設(厚生労働大臣または、都道府県知事指定の美容専門学校など)を卒業して美容師国家試験に合格し、美容師免許を取得しなければなりません。この免許がないと、美容師として顧客に施術をおこなうことはできません。
【クイズ】
Q.美容師免許を持っていない人がおこなえる業務はどれ?
(1)シャンプー&ブロー
(2)カラーリング剤を準備する
(3)お客様の顔や体についた髪の毛を払う
A.答えは(2)です。それ以外はNG。お客様に触れることは、すべて施術にあたります。美容師免許のない人が美容師として施術をおこなうことは許されていません。カットはもちろん、シャンプーやブロー、お客様の顔についた髪の毛を払うこともできないのです。免許を取得していない見習いの方は、床に落ちた髪の毛の掃除や、受付、電話応対などが主な業務になります。
美容師はハサミやカミソリなどの刃物を使う職業なので、不注意で事故が起こらないようにしないといけません。そのため、美容師免許を持たない人がお客様に触れることはできないようになっています。
また、無免許での施術が発覚した場合、罰金をとられたり、勤務しているサロンが営業停止処分を受けたりすることになりますので注意が必要です。
美容学校へ行こう!
美容師国家試験の受験資格を得るためには、厚生労働大臣または都道府県知事指定の美容師養施設(美容学校)を卒業していることが条件となります。定められている学習期間は、昼間課程2年以上、夜間課程2年以上、通信課程3年以上です。
【クイズ】
Q.下記のうち美容師を目指せない人はだれ?
(1)高校を中退した人
(2)まだ中学を卒業していない人
(3)就職した社会人
A.答えは(2)です。美容師になるために必要な美容師国家試験の受験資格は美容学校の卒業が条件です。多くの美容学校の入学条件は「高等学校卒業以上」とされていますが、(1)のような高校を中退した中卒者の方でも「高等課程」のある美容学校であれば入学可能です。社会人の方は、仕事をしながら「通信課程」で学ぶことができます。「通信課程」の場合は、通信によるレポート提出と、面接授業でおこなわれ、面接授業の時間数は美容店で従業している場合は、300時間以上、美容店に従業していない場合は600時間以上となります。
美容学校ってどんな勉強をするの?
美容学校では、カット技法はもちろん、美容の歴史、ハサミの切断原理について、美容に使用する電気機器の原理、パーマやカラーリング剤などの薬品化学まで、美容に関わるあらゆる技術や知識を身につけます。
【クイズ】
Q.美容学校で授業時間が一番多い科目はどれ?
(1)美容文化論(美容技術やファッションの歴史などについて学ぶ)
(2)美容保健(頭部の骨格など人体の構造や機能について学ぶ)
(3)美容実習(カット技術などの実習)
A.答えは(3)です。やはり技術の習得に最も時間をかけます。その次に多いのは(2)の美容保健です。人体の構造や機能だけでなく、皮膚や毛髪のこと、アレルギーのことなどを学びます。安全に施術をおこなうために大変重要な科目です。
いよいよ『美容師国家試験』を受験!
美容学校での卒業が近づいてくると、いよいよ「美容師国家試験」の受験です。この試験に合格しなければ美容師免許を取得することができません。「美容師国家試験」は2月と8月の年2回実施され、「実技試験」と「筆記試験」がそれぞれ別の日におこなわれます。
「実技試験」では、主に定められた課題どおりにカットをするカッティング技術と、パーマのロッドを巻くワインディング技術、施術者(受験者)の服装や頭髪の衛生管理、用具の衛生管理、作業中の衛生管理などが審査され、配分点数から減点されます。
「筆記試験」では、美容に関わる際に知っておく必要のある法律について、衛生管理、美容理論などが出題されます。
【クイズ】
Q.「美容師国家試験」で実技試験のみしか合格できなかった場合どうなる?
(1)「美容師国家試験」は合格とみなされる
(2)「美容師国家試験」は不合格とみなされるが、実技試験は合格しているのでヘアサロンでの施術は許される
(3)「美容師国家試験」は不合格とみなされ、筆記試験のみを受験しなおす
A.答えは(3)です。「美容師国家試験」は実技試験と筆記試験の両方が規定の点数に達していないと合格になりません。実技試験の合格には、各科目の減点が規定の点数以下となる必要があり、筆記試験は正答率60%以上、かつ各課目で無得点がないことが合格の条件になります。実技、筆記のどちらかしか合格できなかった場合は、次回に限り落ちてしまった方の試験(このクイズの問題の場合は「筆記試験」)に合格すれば「美容師国家試験」合格となります。
美容師国家試験の合格は美容師のキャリアのスタート!
「美容師国家試験」に合格して美容師免許を取得してはじめて美容師として就業できるようになります。試験合格はゴールではなく美容師としてのキャリアのスタートです。ヘアサロン勤務はもちろん、ブライダル専門ヘアメイク、ファッション業界やテレビ業界のヘアメイク、独立して自分のサロン開業など活躍の場はさまざま。エステサロンやまつげエクステサロンでも美容師免許を活かすことができます。(まつげエクステの施術は、以前は免許不要でしたが施術による事故が多発したことから、平成20年より美容師免許の取得が必須となりました)美容師になってどのような分野で活躍したいのか、目指す目標は何なのか、考えておくことも大切です。
【クイズ】
Q.美容師が活躍できる場としてあてはまるものをすべて選んでください。
(1)老人ホーム
(2)海外のヘアサロン
(3)パリコレ
A.答えはすべてです。(1)の老人ホームは意外かもしれませんが、少子高齢化が進み、今後は老人ホームや寝たきりのお年寄りを訪ねてカットをおこなう美容師の需要が高まりそうです。介護の技能や知識のある理容師・美容師を認定する「福祉理美容士」という資格もあります。(2)や(3)のように海外で活躍できる可能性もあります。国により異なりますが、その国の美容師資格を取得する必要がある場合と、日本の美容師免許があれば美容師として施術をおこなえる場合とがあります。日本人の丁寧な接客や高い技術、美的センスは海外在住の日本人にはもちろん、現地の人々にも人気があります。パリコレのような大きな舞台でヘアメイクとして活躍することも不可能な夢ではありません。
まとめ
・美容師になるには、「美容師国家試験」に合格して美容師免許を取得する必要がある
・美容学校ではカット技術の実習や、頭部の骨格や人体の構造、美容やファッションの歴史など、美容に関するあらゆる技術や知識を学ぶ
・「美容師国家試験」には「実技試験」と「筆記試験」がある
・美容師の活躍の場は広い!
いかがでしたか?美容師のことが少しわかってきたでしょうか?ベスト進学ネットにはたくさんの美容学校が掲載されています。美容学校のパンフレットを取り寄せれば、もっと美容師のことがわかりますよ。あなたも美容学校のパンフレットを取り寄せて、夢への第一歩を踏み出してみましょう!
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