日本への留学〜ベトナム人留学生グェンさんの体験記〜
日本留学
更新日 2016.10.21
目次
留学生のみなさん、こんにちは。ベトナム人留学生のグェンと申します。私は今、日本の大学に入学し勉強をしています。
このコーナーでは、海外から日本への留学を目指す外国人や、日本語学校から日本の専門学校や大学への進学を目指す留学生に向けて、私の留学体験をお伝えできればと思っています。
私が高校生だった頃、いずれ海外に行ってみたい、何か新しいことに挑戦してみたいという夢がありました。でも、海外といってもどこに行けば本当に有意義な留学生活が送れるのかわからず、正直悩んでいました。
周りの友人はフランスやアメリカ、オーストラリアなどへの留学を考える人もいました。確かに英語圏の国に行けば英語も上達するし、先進国であればいろいろなことを学べるはずだと私も思いました。しかし、ベトナム国内でも英語で授業を受けられる大学があるので、英語圏の国に行かなくてもほぼ同じような教育が受けられるのではないかと考え直しました。
ある時、母の友人の息子が「日本」で留学していることを聞き、その先輩と連絡をとり、日本のことを教えてもらいました。日本では勉強とアルバイトが両立できる環境があり、日本語学校では日本語はもちろん、日本の文化もたくさん体験できるとのことでした。日本に来れば勉強とアルバイトが両立できそうですし、日本語や日本の文化を学んで両国の架け橋になりたいと思い、日本への留学を決意しました。
その後、ホーチミン市にあるドンズー日本語学校に入学し、半年後、留学資格を取って岩手県の日本語学校に入学しました。
来日したのは4月のはじめでちょっと肌寒い感じがしましたが、学校までのバスから見た美しい桜の景色が私を迎えてくれているような気がして心が温まりました。日本に来て最初に驚いたことは、道がきれいでゴミがほとんど見当たらない街の様子でした。その後、学校で学んだゴミ分別の授業を通じて、日本人は環境を大切にしているからこんなにきれいな街で生活できるのだということを思い知りました。それがきっかけで日本と日本人の心がますます好きになり、そして、自然に日本語の勉強も好きになりました。
最初は本当に漢字の勉強が大変でした。アルバイト先では『日本人でも漢字を書けない人がいっぱいいるから大丈夫だよ』と店長からよく言われました。しかし、これから日本の大学に入るためには、漢字はもちろん、ひらがなやカタカナなども学ばないといけないと思い、漢字の書き方や読み方を学び、覚えやすいように意味と形の関係を調べたりしました。そして、学んだ言葉をアルバイト先の店長や先輩、お客様に使ってみました。毎日それを繰り返すことで自然に日本語を覚えるようになりました。
そして、1年目の11月ごろにいよいよ日本留学試験(EJU)の時期がやってきました。
日本留学試験とは、外国人留学生として日本の大学(学部)等に入学を希望する人が、日本の大学等で必要とする日本語力や基礎学力があるか評価をしてもらうための試験です。日本語の他に数学、理科、総合科目の試験(受験希望の大学等の指定に基づき選択となります)もあるので、それらの勉強のため、試験の3か月前から友人を誘ってグループで勉強しました。
私の場合、点数が取りやすい日本語と数学に力を入れ、残りの物理と化学は模擬試験の問題集を解きながら覚えました。物理と化学は基礎的な知識が必要で専門用語が多いため、理解するのに時間がかかりましたが、問題を一つずつ解いて重要なところをメモするというやり方が身につけやすいと感じました。
また、友人を誘ってグループで勉強したので、分からないことがあったらすぐ他の友人に聞けたり、お互いに調べたりすることができるのでとても効率が良かったです。日本に来て半年ほどではじめて日本留学試験を受けましたが、まだ能力が足らず大学への受験のレベルまで至らなかったのですが、それを経験にして自分の弱いところを分析し、足りない知識を補うようにしました。おかげで2年目の日本留学試験では、第1回と第2回で両方とも良い点数が取れ、日本の大学を受験する自信がついてきました。
専門学校や大学受験では日本留学試験の成績だけではなく、高校の成績証明書や英語テスト(TOEIC/TOEFL)の成績証明書の提出や面接試験がありますので日本語学校の先生のサポートやアドバイスを受けながらすべてを期限までに準備しましょう。また、近くの専門学校や大学の説明会に参加したりして自分の視野を広げると、興味を持つ分野や職業を発見できるかもしれません。
専門学校や大学での勉強は将来の職業とつながるものなので、自分のやりたいことを真剣に考えて大学や専門学校の進学を決めたほうが良いと思います。例えば、デザインや会計、通訳などの職業を希望するとしたら大学より専門学校の方がスキルを身に着けられることもありますので、日本語学校の先生と相談したり留学生の先輩の事例を参考にしたりして最終的に自分で決めるとよいでしょう。
もう一つ考えるべきなのは、目指している職業の勉強を、将来日本で活かしたいのか、母国で活かしたいのか、自分の希望としっかり合わせて進学先を選ぶと良いと思います。
どの大学や専門学校に行くべきかを考える前に、自分が何をしたいのか、どんな職業に向いているのかをきちんと自己分析して決めれば、きっと後悔のない進路選びができると思います。
そして、やりたいことが分かったら、それをどこの大学や専門学校で学べるかを調べ、一つのリストにまとめてみましょう。その後、学びたい学科の授業の内容や学費、留学生サポート制度などを検討しながら、一番自分にとって最適だと思う学校を選んで受験しましょう。
多くの大学や専門学校に受験したほうがその後の選択肢が増えますので、できれば5つ以上の大学や専門学校に受験するとよいでしょう。この時に一番大事なのは最初の受験で失敗してもあきらめないことです。初めての面接試験ではどうしても緊張してうまく伝えられないことがよくあるので、できるだけたくさん練習して本番に臨むと良いでしょう。失敗した場合でも、そこで諦めずに次の学校の受験を全力で頑張りましょう。進学のこと、留学生活のことで落ち込むこともあると思いますが、その時は日本に来た理由、そして今後目指したい自分を思い出して頑張り続ければきっと良い未来が待っています。
最後のメッセージになりますが、大学受験などは人生にとって大きな出来事なので、自分の納得する道が見つかるまで諦めずに頑張ってください。私は日本で頑張る留学生を応援しています。
ベスト進学ネットでは留学生を受け入れている学校が満載です。まずは気になる学校のパンフレットを取り寄せてみましょう。ほとんどの学校のパンフレットは無料ですので、日本の学校や職業を勉強するためにも、パンフレットを良く確認するようにしましょう。
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このコーナーでは、海外から日本への留学を目指す外国人や、日本語学校から日本の専門学校や大学への進学を目指す留学生に向けて、私の留学体験をお伝えできればと思っています。
日本への留学を決めた理由
私が高校生だった頃、いずれ海外に行ってみたい、何か新しいことに挑戦してみたいという夢がありました。でも、海外といってもどこに行けば本当に有意義な留学生活が送れるのかわからず、正直悩んでいました。
周りの友人はフランスやアメリカ、オーストラリアなどへの留学を考える人もいました。確かに英語圏の国に行けば英語も上達するし、先進国であればいろいろなことを学べるはずだと私も思いました。しかし、ベトナム国内でも英語で授業を受けられる大学があるので、英語圏の国に行かなくてもほぼ同じような教育が受けられるのではないかと考え直しました。
ある時、母の友人の息子が「日本」で留学していることを聞き、その先輩と連絡をとり、日本のことを教えてもらいました。日本では勉強とアルバイトが両立できる環境があり、日本語学校では日本語はもちろん、日本の文化もたくさん体験できるとのことでした。日本に来れば勉強とアルバイトが両立できそうですし、日本語や日本の文化を学んで両国の架け橋になりたいと思い、日本への留学を決意しました。
その後、ホーチミン市にあるドンズー日本語学校に入学し、半年後、留学資格を取って岩手県の日本語学校に入学しました。
日本語学校での体験
来日したのは4月のはじめでちょっと肌寒い感じがしましたが、学校までのバスから見た美しい桜の景色が私を迎えてくれているような気がして心が温まりました。日本に来て最初に驚いたことは、道がきれいでゴミがほとんど見当たらない街の様子でした。その後、学校で学んだゴミ分別の授業を通じて、日本人は環境を大切にしているからこんなにきれいな街で生活できるのだということを思い知りました。それがきっかけで日本と日本人の心がますます好きになり、そして、自然に日本語の勉強も好きになりました。
最初は本当に漢字の勉強が大変でした。アルバイト先では『日本人でも漢字を書けない人がいっぱいいるから大丈夫だよ』と店長からよく言われました。しかし、これから日本の大学に入るためには、漢字はもちろん、ひらがなやカタカナなども学ばないといけないと思い、漢字の書き方や読み方を学び、覚えやすいように意味と形の関係を調べたりしました。そして、学んだ言葉をアルバイト先の店長や先輩、お客様に使ってみました。毎日それを繰り返すことで自然に日本語を覚えるようになりました。
日本留学試験への準備
そして、1年目の11月ごろにいよいよ日本留学試験(EJU)の時期がやってきました。
日本留学試験とは、外国人留学生として日本の大学(学部)等に入学を希望する人が、日本の大学等で必要とする日本語力や基礎学力があるか評価をしてもらうための試験です。日本語の他に数学、理科、総合科目の試験(受験希望の大学等の指定に基づき選択となります)もあるので、それらの勉強のため、試験の3か月前から友人を誘ってグループで勉強しました。
私の場合、点数が取りやすい日本語と数学に力を入れ、残りの物理と化学は模擬試験の問題集を解きながら覚えました。物理と化学は基礎的な知識が必要で専門用語が多いため、理解するのに時間がかかりましたが、問題を一つずつ解いて重要なところをメモするというやり方が身につけやすいと感じました。
また、友人を誘ってグループで勉強したので、分からないことがあったらすぐ他の友人に聞けたり、お互いに調べたりすることができるのでとても効率が良かったです。日本に来て半年ほどではじめて日本留学試験を受けましたが、まだ能力が足らず大学への受験のレベルまで至らなかったのですが、それを経験にして自分の弱いところを分析し、足りない知識を補うようにしました。おかげで2年目の日本留学試験では、第1回と第2回で両方とも良い点数が取れ、日本の大学を受験する自信がついてきました。
日本の大学や専門学校への進学を考えるあなたへ
専門学校や大学受験では日本留学試験の成績だけではなく、高校の成績証明書や英語テスト(TOEIC/TOEFL)の成績証明書の提出や面接試験がありますので日本語学校の先生のサポートやアドバイスを受けながらすべてを期限までに準備しましょう。また、近くの専門学校や大学の説明会に参加したりして自分の視野を広げると、興味を持つ分野や職業を発見できるかもしれません。
専門学校や大学での勉強は将来の職業とつながるものなので、自分のやりたいことを真剣に考えて大学や専門学校の進学を決めたほうが良いと思います。例えば、デザインや会計、通訳などの職業を希望するとしたら大学より専門学校の方がスキルを身に着けられることもありますので、日本語学校の先生と相談したり留学生の先輩の事例を参考にしたりして最終的に自分で決めるとよいでしょう。
もう一つ考えるべきなのは、目指している職業の勉強を、将来日本で活かしたいのか、母国で活かしたいのか、自分の希望としっかり合わせて進学先を選ぶと良いと思います。
日本留学で夢を実現するには
どの大学や専門学校に行くべきかを考える前に、自分が何をしたいのか、どんな職業に向いているのかをきちんと自己分析して決めれば、きっと後悔のない進路選びができると思います。
そして、やりたいことが分かったら、それをどこの大学や専門学校で学べるかを調べ、一つのリストにまとめてみましょう。その後、学びたい学科の授業の内容や学費、留学生サポート制度などを検討しながら、一番自分にとって最適だと思う学校を選んで受験しましょう。
多くの大学や専門学校に受験したほうがその後の選択肢が増えますので、できれば5つ以上の大学や専門学校に受験するとよいでしょう。この時に一番大事なのは最初の受験で失敗してもあきらめないことです。初めての面接試験ではどうしても緊張してうまく伝えられないことがよくあるので、できるだけたくさん練習して本番に臨むと良いでしょう。失敗した場合でも、そこで諦めずに次の学校の受験を全力で頑張りましょう。進学のこと、留学生活のことで落ち込むこともあると思いますが、その時は日本に来た理由、そして今後目指したい自分を思い出して頑張り続ければきっと良い未来が待っています。
最後のメッセージになりますが、大学受験などは人生にとって大きな出来事なので、自分の納得する道が見つかるまで諦めずに頑張ってください。私は日本で頑張る留学生を応援しています。
ベスト進学ネットでは留学生を受け入れている学校が満載です。まずは気になる学校のパンフレットを取り寄せてみましょう。ほとんどの学校のパンフレットは無料ですので、日本の学校や職業を勉強するためにも、パンフレットを良く確認するようにしましょう。
⇒留学生を受け入れている学校はこちら!
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