介護福祉士のチームプレイ〜介護福祉士・たぬきさんの体験記〜

高校生のみなさん、こんにちは。介護福祉士の『たぬき』と申します。今回は施設内での介護福祉士の役割をお話しします。医師、看護師、栄養士、リハビリスタッフ等と介護福祉士がどのように連携しているのかについてみなさんに知ってもらおうと思います。

施設の介護福祉士って1人で仕事するの?


まずみなさんは、介護福祉士って1人で黙々と仕事をするのではないか?いつも一人でやるなんて心配だな、なんて思っていませんか?

もちろん1人で介護することはあります。しかし介護という仕事は他の職員やご家族様をはじめ、医師、看護師、栄養士、リハビリスタッフ等の専門職の人達と一緒に仕事をする必要があります。つまりこれらの人たちと一緒にチームで行うのです。こうしたチームで一緒に仕事をする中で大切なことは、他の職員等に報告することです。どんな小さなことも伝えることが大切なのです。そうすることで、チームで対応しているのです。

みなさんの体調が良くない時、家族の人があなたに対して、またはあなたが家族の人に体調が良くないと言ったり言われたりすることがあると思います。入居者の方でも職員に対して体調が良くないと言ってこられる方もいますが、言えない方もいます。そんな時に介護福祉士は「入居者様の様子がいつもと違うな」「いつもなら起こしに行かなくても自分で起きてくるのに今日はなかなか起きて来ないな」と気づきます。その時になぜ体調が悪いのかを確認する必要があります。例えば、高熱が出ているから起きてこられない、足に痛みがあり1人では立てない等、理由は様々です。

例えば高熱が出ている方がいるとします。それに気づいた介護福祉士は体温計で熱を測ります。その後看護師に伝えます。看護師は高熱の原因を把握しないといけません。また看護師から医師に高熱があると伝えられます。上記のように介護福祉士は一番入居者様と関わる時間が多いので、介護福祉士が日ごろから入居者様をよく観察しておく必要があります。

実際に起きた入居者様の異変


ここからは私の体験談です。介護老人福祉施設での出来事です。ある日の夕方のことです。夕食を終えた入居者様を食堂から各部屋に送っている時にふと集合トイレを見ると、入居者様が車椅子から落ち、床に倒れていました。私はすぐに大声で他の職員を呼びました。そして身体の痛みがあるか、どのように倒れたかを聞き、身体チェックと言って腕や足など倒れた際に打ったであろう部分の怪我の確認をしました。確認後に職員2人で入居者様を車椅子に運びました。

私が働いていた施設では、床などで転倒した場合、バイタル測定という体温、血圧、脈拍、血中酸素濃度を測定することが決まっています。転倒があったこと、バイタル測定の数値を看護師に報告します。入居者様の身体には傷があったので、処置は看護師がしてくれました。右足を動かすと入居者様は痛みを訴えてきました。看護師の指示の上で右足に湿布を貼り、痛み止めの薬を飲んでもらいました。看護師よりバイタルの異変に注意し、夜勤者に○時、○時にバイタル測定、右足の状態の確認をするように指示がありました。夜間にバイタルの異変はなかったですが、翌朝体調が優れず足の痛みもあったので看護師と医師へ報告し、病院に検査に行った結果骨折と診断されました。

入居者の方達はみなさんより身体が万全ではありません。入居者様が転倒しないように日々職員で話し合いどういう対応をするか考えていますが、不慮の事故があったとしても入居者様の変化を報告することでチームが機能し、最善の対応を取ることができます。その重要な役割を介護福祉士は担っているのです。

食事もチームプレイが必要


次に介護老人保健施設での出来事です。みなさんは普段どんな物を食べていますか?和洋中はもちろん、ファーストフードやお寿司等様々だと思います。そして軟らかいもの硬いもの何でも食べられますよね?しかし入居者様の多くの方は何かしらの病気があります。その人に合った食事を考えてくれるのが栄養士です。

栄養士はただ献立を作成、カロリー計算するだけではありません。介護福祉士は食事の配膳やお茶配り、必要な方には声掛け、食事の介助をします。その際にお皿からおかずが取りにくそうにしている方、いつもご飯を残す方、飲み物でむせてしまう方等がいます。そのことを栄養士に伝えます。そして栄養士が食事の時間に食堂に来て、入居者様の食べる様子を見てまわり、食器やスプーン等の変更やご飯の種類の変更をします。栄養士と介護福祉士のチームプレイも必要と言うことです。

介護福祉施設での食事


ここで私がいた施設での食事の形態を紹介してみます。まずはみなさんが食べるのと同じもの、これを『普通食』と言います。そして少し魚や肉などを大きめに刻んだものを『粗きざみ』と言います。さらに刻んだ物を『きざみ食』と言います。そしてゼリー状のものなら食べられる方には『ソフト食』を提供します。そしておかずをミキサーにかけた物を『ミキサー食』と言います。このようにおかずだけでも様々な形態があります。もちろんご飯も同様に種類があります。そして入居者様によってはアレルギーや減塩食、糖尿食などの食形態、飲み物もトロミをつけて提供することもあり1人1人異なります。

食事は入居者様にとって楽しみな時間になっているので、入居者様がおいしく食べられることはもちろん、食事の様子、残している物などから介護福祉士、看護師、栄養士が話し合いその人に合っているものを見つけていくことが必要です。看護師は食事量の把握はもちろん、食事量が少なければ医師へ報告し点滴や高栄養のプリン、ドリンクなどの処置をしないといけません。

また食堂でも車椅子に座ったまま食べる方や普段は車椅子だが食事の時は椅子で食べてもらう方がいます。車椅子で身体が傾く方がいれば、リハビリスタッフに伝えて座る際に使用するクッションや足置きなどの検討をします。このようにただ食事をすると言っても介護福祉士はただ見ているのではなく、食事量の確認や他職種への報告が必要になります。

介護福祉士のチームプレイについて


今回2つ程私の体験記を書きましたが、どちらの施設でもPHS(施設内で使用する携帯電話)を持って仕事をします。看護師も持っているのですぐに電話での報告は可能です。また緊急時や夜勤時には看護師へ電話をかけ指示をもらうこともあります。

また、すべての入居者様の様子はパソコンで管理されています。出勤した際に介護福祉士、看護師をはじめ事務所職員まで日中、夜間の異変を確認することになっています。いつから発熱があるか、転倒があったこと、食事量の増減など確認することもできます。入居者様はいつどこでどんな異変があるかは分かりません。介護福祉士が日々の業務の中で些細な出来事をパソコンや口頭で伝えることで、入居者様への対処をすぐに行うことが可能になります。

1人で黙々と仕事をしている介護福祉士のイメージがあったのなら、そのイメージがかなり変わったのではないでしょうか?医療や介護はチームで対処することで、より良い対応ができるものなのです。何かあれば報告すること、伝えること、共有することはどんな仕事でも大切ですが、介護福祉士には特に重要なことなのです。
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