看護師を目指す方へ【ミユキさんの体験記−看護師のやりがい編】

看護師に興味を持っている高校生のみなさん、こんにちは。私は看護師のミユキと申します。ここでは私の実体験に基づいた体験をお話しします。今回のテーマは『看護師のやりがい』です。

看護師になるまで


私が小学生の時の担任の先生は、青年海外協力隊として発展途上国へ行きそこで農業について教えていたという経験の持ち主でした。そのため、海外での活動や支援内容などについて話を聞く機会が多くありました。先生の経験談を聞いていくうちに、私は漠然と「私も先生のように人の役に立つ仕事がしたい」と思うようになりました。

そして、中学生の頃から看護師になるという夢を持ち、高校卒業後は大学病院付属の専門学校へ進学し、卒業後はそのまま付属の大学病院へ就職しました。

看護師になってから


就職後は希望していた脳神経外科への配属が決まり、私の看護師生活は始まりました。脳神経外科は実習で経験したことがあったものの、やはりいざ臨床に出てみると想像を遥かに超えた身体的負担と多忙な勤務の連続でした。

入職して間もなく、通常業務をこなすだけでもあたふたしていた時期に、寝たきりで日常生活のお世話は全介助・気管切開・胃ろうの患者様を担当することになりました。この患者様は、コミュニケーションがかろうじてとれる程度で、奥様が毎日面会に来ておりました。私があたふたしながら忙しなく動いている姿や先輩に注意されている姿を奥様は毎日のように目されていました。

その頃の私は、周囲を見渡す余裕や業務をスムーズにこなす自信も時間もなく、「遅くなってすみません」「先輩に聞いてきます」「ちょっと待ってくださいね」など、ご家族を不安にさせるような行動や言動が多くなってしまいました。その奥様から不満の声やクレームなどはありませんでしたが、私が奥様だったら「こんなあたふたしている看護師は頼りないな」とか「新人に夫の看護任せるなんて不安だな」、「担当変わってくれないかな」などと思っていたと思います。

また、それと同時に「私が担当で不安じゃないのかな」「こんなケア度の高い患者様、担当から外してもらいたいな」など、自分だけでなく患者様に対しても否定的な思いを強く感じてしまっていました。それでも、先輩の協力を得ながら日々の看護をこなし、1ヶ月ほどしてその患者様は退院していきました。

看護師になり1年が過ぎた頃


それから1年後、再度その患者様が入院してきたことがありました。そして同じく私が担当になりました。その頃は2年目になっていたので、1年目の時のように慌ただしく対応することもなく、日々の業務にも慣れ、余裕を持って患者様やご家族とお話や看護をすることができていました。そして症状も改善し、その患者様は数週間で退院していったのですが、その退院時に奥様が看護師長にこのような話をしていかれました。

「ミユキさんは去年と違ってすごく頼りがいのある立派な看護師さんになられましたね。去年は汗ばかりかいて常に手一杯といった感じだったのに、すっかり看護師さんの顔ですね。去年は正直、看てもらうのも不安だったんですけど、今は後輩にも優しく指導していて安心して看護を任せることができました」とおっしゃったそうです。

そして、看護師長からは「このような思いをわざわざ看護師長に言葉にして伝えてくださるのは、本当にそう思ったという証拠ね。ミユキさんは患者様のご家族にも安心してもらえる看護師になれたようね。自信を持ってこれからも頑張ってね」と言われました。

私はこのお二人の言葉を聞いたとき、思わず泣いてしまいました。今まで本当に毎日忙しく、体の負担も重く、自分の出来なさ具合に落胆し、身体的にも精神的にも辛く、何度も辞めたいと思っていました。また、あまりの辛さに涙することも数えきれないほどありました。でも、この時初めて「看護師になってよかった」と思うことができました。

私の思いが叶った瞬間


また、別の患者様が退院するときに「胸が苦しいと言った時、ずっとそばで付き添ってくれて背中をさすってくれて本当に心強かった。あのとき入院生活の中で一番苦しい時だったから特に嬉しかった。ありがとう」と言われたことがありました。その患者様の胸の痛みは精神的なものからくるものだったので、心に寄り添った看護を心掛けたつもりでしたが、それがきちんと患者様にも伝わり安心感にもつながったのだと思えました。

こんな自分でも役に立つことがあるんだと自信を持つことができ、小学生の頃に漠然と思っていた「人の役に立ちたい」という思いが叶った瞬間でもありました。

患者様から退院時に「ありがとうございました」「お世話になりました」と言われることは多くありますが、先に述べた奥様や患者様のように具体的な言葉をかけてもらえると、社交辞令でなく本当にそう思ってくれたのかな・・と自信や安心感につながり、これからも頑張ろうと前向きな気持ちになることができます。

看護師のやりがい


「入院している=どこかに不調がある」という状況のため、患者様自身もご家族も不安な気持ちが多くあると思います。身体的にも精神的にも辛い状況の中で、看護師である私が声をかけ、看護をし、それによって少しでも安心し、元気になって退院していく。辛い時(入院中)も、嬉しい時(退院)も、時間を共に過ごし、その経過をそばで見守る看護師だからこそ経験できるかけがえのないものだと思っています。そして、患者様やご家族から心からの「ありがとう」と「笑顔」をもらえる。それによって私も嬉しい気持ちでいっぱいになる。

これが私の看護師として働く原動力であり、「やりがい」です。

看護師を目指すみなさんへ


看護師になるには、専門学校や大学に通う必要があり、さらには数十科目の勉強や定期試験・レポート・臨床実習・卒業試験・卒業論文・国家試験等、本当に忙しく大変な学校生活を送ることになります。何度もくじけそうになることもありますが、その分それらを乗り越え看護師の資格を手にしたときに大きな達成感や充実感を得ることができます。

現場に出てからは学生時代以上に大変な場面に何度となく遭遇することになると思いますが、努力の末に手にしたこの看護師という資格に自信を持ち、患者様やご家族のために働けること、人の役に立つ仕事ができること、そしてやりがいや喜びを感じながら仕事ができることで、自分自身も精神的にも大きく成長できます。

看護師を目指すみなさん、大変なことがあっても負けずに頑張ってくださいね。

※ミユキというお名前は仮称です。
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