看護師の必要性とやりがい

看護師を目指している高校生のみなさん、こんにちは。看護師は今の日本でとても必要とされています。それはどうしてなのでしょう。このコーナーでは看護師の必要性とやりがいについて解説していきます。まずは看護師がなぜ必要なのか、日本を取り巻く状況について説明していきます。

日本を取り巻く状況について


テレビでもよく放送されていると思いますが、少子化と高齢化、社会保障費の増加についてとても問題となっています。社会保障費とは、年金を含め、医療、介護、育児など税金を使って私たちの生活を支えるために使われる費用です。昔は、大家族の中で家族によって育児や介護が行われていました。しかし、今は女性の社会進出や核家族化などにより、少ない家族で育児や介護をしています。また、介護をするために介護保険、医療を受けるために医療保険料が増加しています。少子化が進むと働き手が減ります。そして企業が不景気になると国に入ってくる税金が減ります。税金が減るということは、社会保障にかけることができる国の予算が減るということです。

そのような悪循環の中、日本は、超高齢化社会に突入しています。65歳以上の高齢者が総人口に占める割合は25.9%(総務省:平成26年9月15日現在推計)となり、ついに4人に1人が65歳以上となりました。そして、昔であれば、自宅で家族に見守られている中で、死を迎えていましたが、現在は、8割以上の人が病院で最期を迎えるようになりました。つまり病院を必要としている人がそれだけ増えているということになります。

そのため、政府は、医療費や介護費を抑えるために、病床の機能分化と在宅医療を進めています。病床の機能分化とは、急性期(生命の危機状態にあり、症状・兆候の急激に変化しやすい状態)や回復期(生命の危機から脱し、症状が安定に向かっている時期)など病院の機能を特徴によってわけることです。そして、病棟で働く看護師の人数の最低数を機能によって決めています。また、入院期間を減らし、自宅で療養することを進めています。

看護師の必要性


看護師の多くが働く病院は、これらの状況を受けて、政府の方針にそって運営されています。現在の医療は急速に発展しており、昔だと助からなかった命が助かるようになった反面、呼吸器や点滴など昔は病院でしか行われなかった医療機器を使いながら、あるいは治療をしながら退院していく人も増えてきています。そのため、学校や施設、自宅で過ごす人のために、病院以外の場所での看護師の活躍がとても期待されているのです。

看護師はどこで働いているの?


では、看護師はどこで働いているのでしょうか。平成24年の看護師の就業場所を調べた資料では、
病院 ・・・ 70.9%
診療所 ・・・ 15.8%
介護施設等 ・・・ 7.1%
訪問看護ステーション ・・・ 2.8%
学校等 ・・・ 2.0%
その他 ・・・ 0.7%
保健所 ・・・ 0.1%
市町村 ・・・ 0.6%
(平成26年12月1日厚生労働省医政局看護課調べ)

病院や診療所が多くを占めますが、病院や診療所以外にもいろいろな場所で看護師が活躍しています。

看護職の人はどのくらいいるの?


では、どのぐらいの人が看護職として働いているのでしょう。看護職とは看護師だけでなく、准看護師、保健師、助産師のことであり、保健師助産師看護師法のもとで仕事をする人のことをいいます。現在、看護職として働いている人は、年々増加しており、平成24年で約150万人です。その中で約5.1万人が国家試験を合格し、看護職として新たに働き始めています。しかし、潜在看護職(資格は持っているが、働いていない人)が約71万人もいるといわれています。(平成26年12月1日厚生労働省医政局看護課調べ)

病気にならないための看護


では、看護職の仕事は医療が必要になった人にのみ必要なのでしょうか。実際はそうではありません。現在の病気の多くは、生活習慣から発病(病気になる)することが多く、病気になってから治療をするのではなく、病気にならないように予防することをとても大切にしています。病気にならないように食事を見直し、運動をすすめ、病気を早期に発見するために健康診断も進めています。予防や早期発見の為に活躍する看護職の必要性も増えています。最近、テレビでタレントさんが癌になったことを発表しその後、手術などの治療を経て、復帰している人の姿も見かけると思います。健康診断で早期に癌を発見できたことにより、癌が小さいうちに手術など治療を行えたことで復帰ができているのです。このように医療が必要になった時だけでなく、予防したり早期で治療したりするための健康診断などでも看護職が必要とされています。

看護師のやりがい


先ほど、潜在看護職として仕事についていない人が約71万人いるといいましたが、一生の仕事として続ける人ももちろん多くいます。ではそのような人はなぜ働きつづけることができるのでしょう。もちろん生活のためにお金が必要だからという人もいますが、看護師にやりがいを感じ、看護が楽しい、看護が好きと思って働いている人も多いです。

では、看護師のやりがいってなんでしょう。それは、やっぱり患者様とそのご家族の笑顔をいただけることなのではないでしょうか。看護師という仕事は、数ある仕事の中でも、「ありがとう」といっていただくことが多い職業だと思います。

入院された患者様の病気が少しずつ良くなっていき、退院後の楽しみをご家族とともに笑いながら話をする時。桜が咲く季節にやっとお散歩ができるようになり、一緒に公園の桜を見に行くことができた時。泣いてばかりいた子どもが元気になって、飛び跳ねながら退院していく時。その瞬間だけでも素敵なことなのに、その患者様から『ありがとう』と言ってもらえると本当に看護師をやっていて良かったなと思うものです。

もちろん、そんな話ばかりではありません。突然の交通事故で手の施しようのない状態になってしまったお父さんと対面したご家族は、ただ茫然と立ちすくみ、その後泣き崩れてしまうこともあるでしょう。心が痛む状況ではありますが、こうした場面に立ち会うことも看護師の現実です。

いろいろな患者様と接することで、命の大切さを学んだり、自分の人生を見つめ直すことができます。だからこそ、患者様やご家族と些細なことで喜ぶことができます。そういったことが看護師としてのやりがいと頑張れる原動力になっていきます。

看護が本当の意味で楽しいと思えるには少し時間がかかると思いますが、社会から必要とされていて、やりがいがあり、厳しくもあり、楽しい仕事、それが看護師という仕事です。高校生のみなさんも看護師という仕事を目指してみませんか?
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