教師の給与・平均年収ってどのくらい?わかりやすく解説!
目次
「教師の給与ってどのくらいなのかな?」
「教師の平均年収は?」
「校種ごとで給与の違いはあるの?」
そんな読者の悩みに応えるべくこの記事では、教師の給与事情について解説します。
この記事を読むと、教師の平均年収や福利厚生など詳しく知ることができます。
ぜひ最後まで読んで、教師の給与について理解を深めてくださいね。
教師の給与と平均年収、ボーナスについて
安定をしていると思われている教師という仕事。実際のところはどうなのでしょうか?
この章では、教師の給与や平均年収、ボーナスについて解説していきます。
給与
総務省「令和3年地方公務員給与の実態」によると、公立学校の教師の平均月給は約43万円です。
一般労働者(中小企業勤務者)の平均月収は約31万円であることから、公立学校の教員の給与は高い方であるといえます。
また、公立学校は業績に左右されないので、教師は毎月同じ給与を受け取ることができます。このことからも「教師は安定をしている」といえます。
ボーナス
公立学校教員は、毎年6月と12月にボーナスを受け取ることができます。
ボーナスは正式には「賞与」と呼びます。
公立学校教師の令和6年度賞与は、4.5ヵ月分です。
※地方公務員の場合、各地方公共団体で若干の違いあり、ボーナスの年間平均額は約180万円となっています。
公立学校教員のボーナスは、毎年民間の水準に合わせて見直しがされます。
なので、民間に比べて特別にボーナスがよいというわけではありません。
しかし、毎月の給与水準が民間より高いため、受け取るボーナスの額も高めになっています。
平均年収
厚生労働省『令和4年賃金構造基本統計調査』によると、小・中学校教員の平均年収は約740万円、高校教員は680万円です。
日本の平均年収が約410万円であることを考えると、教師の平均年収は高い方であるといえます。
公立学校教師になると、毎月安定した給与がもらえ、年2回のボーナスもしっかり支給されます。
毎月の暮らしに苦労することはなさそうですね。
初任給
最後に、公立学校教員の初任給について解説します。
教員の初任給は大卒ストレートの場合、平均で約21万円です。近年では、毎年初任給が上がっています。
初任給から安定した額を受け取ることができることも、教師のメリットですね。
教育分野の学校を探す教師の経験年数平均年収は?
公立学校教師は、基本的に年功序列制です。
そのため、経験年数が長くなると給与も高くなる傾向にあります。
ここでは、教師の年代ごとの給与と平均年収、ボーナスについて解説します。
公立学校教師 年代別の平均年収
20代 | 20代前半:約350万円 20代後半:約440万円 |
---|---|
30代 | 30代前半:約540万円 30代後半:約670万円 |
40代 | 40代前半:約730万円 40代後半:約800万円 |
50代 | 50代前半:約880万円 50代後半:約920万円 |
※年収は各種手当など個人差が大きいところです。あくまで参考程度にとどめてください。
働く校種によって給与は変わる?
教師といっても小学校、中学校、高校など校種は様々です。
ここでは、校種ごとの給与の違いについて解説します。
校種による給与の違い
結論から先に言いますと、校種による給与の大きな違いはありません。
若干の給与体系の差はあるものの、公立学校教師の場合は、経験年数や年齢による差が大きいです。
小・中学校の方が高校より平均給与が高いのはなぜ?
上で述べたように、平均年収で見ると小中学校の教師の方が、高校の教師より給与が高い傾向にあります。
これは給与体系の差ではなく、以下の要因が考えられます。
教員の平均年齢が小・中学校の方が高い
上でも述べたように、教師は年功序列で給与が高くなります。
小・中学校教員の方が高校より給与が高いのは、平均年齢の影響が大きいです。
人手不足により、若くから管理職や主任などの役職に就くことがある
学校現場では、団塊の世代の定年退職により教員不足が大きな問題となっています。
そのため、若年層(20代や30代)でも主任や、40代でも管理職に抜擢されることがあります。この傾向は高校より小・中学校の方が顕著です。
主任や管理職になると手当が支給されるため、平均給与が高くなることがあります。
特別支援学校や夜間定時制の場合
地方自治体によっては、特別支援学校や夜間定時制の学校に勤務した場合、手当が支給されることがあります。
その場合は、小中高に勤務する教師に比べて給与が高くなります。
教師の福利厚生は?
公立学校の教師は、民間に比べて福利厚生が充実しているといわれています。
この章では、教員の福利厚生について解説します。
住宅手当
公立学校教師で、賃貸に住んでいる場合は住宅手当が支給されます。
最大28,000円の支給があるため、生活の足しにすることができます。なお持ち家の場合、住宅手当は支給されません。
休暇制度
公立学校教師の休暇制度はとても充実しています。
通常支給される年次休暇に加えて、特別休暇を取得することができます。
特に充実している休暇は育児に関する休暇です。
「子供の看護休暇」や「育児参加休暇」など様々な休暇を取得することができます。
また、男性の場合、「妻の出産補助休暇」として家庭をサポートすることができます。
子育てしやすい環境にあることが、公立学校教師のメリットといえます。
教師に向いている人はどんな人?
これまで述べてきたように、給与や福利厚生が充実している公立学校教師。
そんな教師に向いている人はどんなひとでしょうか?
この章では、教師に向いている人について解説します。
児童生徒に愛情を注ぐことができる
教師の最大の仕事は、児童生徒の教育です。教育には「優しさ」と「厳しさ」の両方が必要です。
そして、すべての教育には「児童生徒に対する愛情」が必要です。
愛情を持って接することができない人は、教師を続けていくことは難しいです。
教師を志す場合は、児童生徒に愛情を注ぐことができるかを自分に問いかけてみましょう。
授業をすることが好き
教師は学校にいる大半の時間は授業をして過ごします。
児童生徒が楽しくかつ意欲的に学ぶことができる授業をすることが教師としての使命であり、最大の喜びです。
しかし、いい授業をするためには相当な準備が必要です。教師を続けていくためには、授業準備を苦に感じないことが大切です。
時に失敗してしまうこともありますが、反省し修正することができる能力も求められます。常に「いい授業をしたい」という向上力も大切です。
ポジティブ思考である
学校現場では、日々たくさんの問題が起こります。
解決できる問題から解決が難しい問題まで様々です。
これらをすべて一人で抱えてしまうようでは、精神的に追い詰められてしまいます。教師の休職者が多いのはそのためです。
問題解決に全力を注ぐことは大切ですが、問題を抱え込み過ぎないポジティブシンキングも大切です。
いい意味で「いい加減に取り組む」ことが必要です。困ったときには周りの教師に助けを求めることができるコミュニケーション能力も必要です。
教育分野の学校を探す教師の給与を上げるには?
この章では教師の給与を上げる方法について解説します。
勤続年数を伸ばす
教師は勤続年数を伸ばすだけで給与が上がっていきます。
若い間は苦労が多い教師と言う仕事ですが、経験値が増えることで少しずつ楽になることもあります。
主任や管理職を目指す
主任や管理職になると、主任手当・管理職手当などが支給されます。
そのため、同年代の教師よりも高い給与を貰うことができます。
しかし、その分仕事量も増え、責任も大きくなります。
主任や管理職を目指す場合は、給与の伸びと仕事量の増加を比べる必要があります。
私立の学校に転職する
私立学校は、公立学校とは異なる給与体系です。
そのため、学校によっては公立学校の教師より給与が高くなる場合があります。
しかし、すべての私立学校で公立学校より高いわけではありません。さらに待遇面でかなり厳しい場合もあります。
転職を考える場合は、給与だけではなく福利厚生やその他の待遇までしっかり確認しましょう。
教師はやりがいも待遇も素晴らしい職業である
教師は児童生徒の成長に携わることができる素晴らしい仕事です。
苦労は多いですが、その分大きなやりがいがあります。
また、給与などの待遇面でも優遇されており、充実した生活を送ることができます。
教育現場では、熱意を持った教師を求めています。
この記事を読んで教師に興味を持った人は、「教師になる」という選択肢を増やしてくださいね。
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