専門学校の「認可校」と「無認可校」の違いとは?
専門学校
更新日 2022.12.12
目次
専門学校には、一定の基準を満たすことで公的な認可を受けている「認可校」と、受けていない「無認可校」があります。それぞれに違いがあり、メリットとデメリットがあるので志望校を選ぶときには理解をしておきましょう。ここでは、認可校と無認可校の違いや特徴についてご紹介します。
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認可校とは、公的機関から設置認可されている学校です。専門学校の場合、私立は都道府県知事、公立は教育委員会、国立は文部科学大臣が認可しています。
・授業時間:年間800時間以上、夜間の学科は年間450時間以上
・修業年数:1年以上
・学生数:40人以上
・編入学:専門士に準ずる要件で4年制大学への編入が可能
・専門士:文部科学大臣の告示による要件を満たした専門課程の2 - 3年制の学科を卒業した者に授与される称号
・施設:原則的に、自己所有(特別な事情のある場合を除き、賃貸施設は不可)
この他にも、教職員の資格や条件なども細かく定められています。
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認可校と無認可校は、どのように確認すればよいでしょうか。
「○○専門学校」「専門学校○○」と名乗れるのは、認可を受けた学校だけです。そのため、まずは学校名から判断しましょう。ただし認可校であっても、伝統ある学校名を使いたい場合などは「○○学院」「○○アカデミー」などの名称を使っていることがあります。
自分の希望する学校が認可かどうか調べたいときは、ベスト進学ネットの学校区分を見てみましょう。『専門学校』と表示されている学校は認可校です。『その他(養成校、スクールなど)』と表示されているものは各種学校か無認可校となります。その他にも、専門学校の業界団体である「全国専修学校各種学校総連合会」のホームページを活用しましょう。そこから、都道府県ごとに認可された専門学校を検索することも可能です。
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認可校と無認可校では、それぞれどのような違いとメリット・デメリットがあるのでしょうか。一般的に、法的に保護されている認可校のメリットが重視されます。しかし無認可校でも、独自の支援制度を設けている学校があるのです。認可・無認可いずれの場合も、自分に必要なメリットが得られるかどうかをしっかりと確認しましょう。
認可校の受験資格は、高校卒業程度以上の者に限られます。
これに対して無認可校は、学歴や年齢を問わないことが一般的です。ただし、認可校でも社会人や大学生の入学を歓迎しているところも多いので、自分の条件と合う学校を探しましょう。
認可校は、原則的に自己所有の施設に限られます。
無認可校は賃貸施設でも開校が可能です。そのため駅に近いビルの中に教室があることも多く、通学には便利です。
日本学生支援機構による奨学金を受けられるのは、認可校の学生のみです。
ただし、専門学校の中には学校独自の奨学金制度を設けているところもあるので、奨学金が必要な場合は条件などについて事前に確認しましょう。
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国による低金利の教育ローン「日本政策金融公庫」は認可校も無認可校でも利用できます。
ただし、学校によっては独自の制度を設けている場合もあるので、教育ローンを利用したい方は学校に相談してみましょう。
認可校であれば、通学定期券を使うことができます。
一方で、無認可校で利用できるのは一般の定期券です。電車やバスでの通学を考えている場合は、交通費についてもチェックしておきましょう。
美術館や博物館などに見られる“学割”制度は、認可校のみが対象です。
無認可校の学生は学割がきかないため、一般の価格となります。
認可校では、無料職業紹介所として厚生労働省から認められています。そのため学生に無料で求人を紹介できます。
無認可校では学生と企業の間に介入することはできません。ただし無認可校であっても、就職支援制度を設けている学校もあるので確認しましょう。
認可校で修業年限が2年以上、総授業時数が1,700時間以上又は62単位以上を取得していれば、4年生大学の2年次以上への編入が可能です。編入者の8割以上が3年次へ編入しているというデータもあります。
しかし、無認可校ではこの編入資格が得られません。
認可校で修業年限が2年以上、総授業時数が1,700単位時間( 62 単位)以上を取得し、試験等により成績評価を行い,その評価に基づいて課程修了の認定を行っていれば「専門士」の資格が与えられて2年制短大卒と同じとなります。
しかし、無認可の専門学校で学んだことは“学歴”として認められないため、履歴書などに「学歴」として記載できません。専門学校卒とはならず、高卒のままとなります。
認可校が倒産した場合、行政の救済措置として学生は他校への転入・編入が可能になります。
しかし無認可校では、この措置が適応されません。実際に無認可校が突然倒産してしまい、勉強を続けられなくなったという学生の事例が過去に見られます。
認可校・無認可校のいずれも、高い就職率を誇る学校が少なくありません。「就職率○%」という数字だけでなく、その学校の卒業生について次のようなデータを年度毎に確認することが大切です。
<就職率の確認事項>
・どの企業に内定したか(学校で学んだ学科に関連する仕事か)
・どのような待遇で入社したか(正社員か契約社員かアルバイトか)
・何人就職したか(就職希望した人の何%が就職したか)
また、学校側がどのように学生の就活を支援してくれているのか聞くのもよいでしょう。特に厚生労働省から無料職業紹介所として認められていない無認可校は、就職活動における学校側のサポートを確認すると安心です。
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認可校だから全て安心、あるいは無認可校だから就職できないということはありません。たとえ無認可校でも、優れた教育を行っている学校は数多くあります。充分にリサーチして、自分の目標を叶えられる学校を見つけましょう。
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認可校と無認可校の違い
認可校とは、公的機関から設置認可されている学校です。専門学校の場合、私立は都道府県知事、公立は教育委員会、国立は文部科学大臣が認可しています。
認可校の主な設置基準
・授業時間:年間800時間以上、夜間の学科は年間450時間以上
・修業年数:1年以上
・学生数:40人以上
・編入学:専門士に準ずる要件で4年制大学への編入が可能
・専門士:文部科学大臣の告示による要件を満たした専門課程の2 - 3年制の学科を卒業した者に授与される称号
・施設:原則的に、自己所有(特別な事情のある場合を除き、賃貸施設は不可)
この他にも、教職員の資格や条件なども細かく定められています。
無認可校は、学校教育法に基づいた認可を受けていない教育施設です。公的な保護がない代わりに、設置にあたって法的に拘束されることもありません。
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認可校と無認可校の見分け方
認可校と無認可校は、どのように確認すればよいでしょうか。
学校名から判断する
「○○専門学校」「専門学校○○」と名乗れるのは、認可を受けた学校だけです。そのため、まずは学校名から判断しましょう。ただし認可校であっても、伝統ある学校名を使いたい場合などは「○○学院」「○○アカデミー」などの名称を使っていることがあります。
ベスト進学ネットで確認する
自分の希望する学校が認可かどうか調べたいときは、ベスト進学ネットの学校区分を見てみましょう。『専門学校』と表示されている学校は認可校です。『その他(養成校、スクールなど)』と表示されているものは各種学校か無認可校となります。その他にも、専門学校の業界団体である「全国専修学校各種学校総連合会」のホームページを活用しましょう。そこから、都道府県ごとに認可された専門学校を検索することも可能です。
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それぞれのメリット・デメリット
認可校と無認可校では、それぞれどのような違いとメリット・デメリットがあるのでしょうか。一般的に、法的に保護されている認可校のメリットが重視されます。しかし無認可校でも、独自の支援制度を設けている学校があるのです。認可・無認可いずれの場合も、自分に必要なメリットが得られるかどうかをしっかりと確認しましょう。
受験資格
認可校の受験資格は、高校卒業程度以上の者に限られます。
これに対して無認可校は、学歴や年齢を問わないことが一般的です。ただし、認可校でも社会人や大学生の入学を歓迎しているところも多いので、自分の条件と合う学校を探しましょう。
施設の立地
認可校は、原則的に自己所有の施設に限られます。
無認可校は賃貸施設でも開校が可能です。そのため駅に近いビルの中に教室があることも多く、通学には便利です。
奨学金
日本学生支援機構による奨学金を受けられるのは、認可校の学生のみです。
ただし、専門学校の中には学校独自の奨学金制度を設けているところもあるので、奨学金が必要な場合は条件などについて事前に確認しましょう。
⇒奨学金について詳しくはコチラ!
教育ローン
国による低金利の教育ローン「日本政策金融公庫」は認可校も無認可校でも利用できます。
ただし、学校によっては独自の制度を設けている場合もあるので、教育ローンを利用したい方は学校に相談してみましょう。
定期券
認可校であれば、通学定期券を使うことができます。
一方で、無認可校で利用できるのは一般の定期券です。電車やバスでの通学を考えている場合は、交通費についてもチェックしておきましょう。
学生割引
美術館や博物館などに見られる“学割”制度は、認可校のみが対象です。
無認可校の学生は学割がきかないため、一般の価格となります。
就職支援
認可校では、無料職業紹介所として厚生労働省から認められています。そのため学生に無料で求人を紹介できます。
無認可校では学生と企業の間に介入することはできません。ただし無認可校であっても、就職支援制度を設けている学校もあるので確認しましょう。
4年制大学への編入
認可校で修業年限が2年以上、総授業時数が1,700時間以上又は62単位以上を取得していれば、4年生大学の2年次以上への編入が可能です。編入者の8割以上が3年次へ編入しているというデータもあります。
しかし、無認可校ではこの編入資格が得られません。
学歴
認可校で修業年限が2年以上、総授業時数が1,700単位時間( 62 単位)以上を取得し、試験等により成績評価を行い,その評価に基づいて課程修了の認定を行っていれば「専門士」の資格が与えられて2年制短大卒と同じとなります。
しかし、無認可の専門学校で学んだことは“学歴”として認められないため、履歴書などに「学歴」として記載できません。専門学校卒とはならず、高卒のままとなります。
学校が倒産したとき
認可校が倒産した場合、行政の救済措置として学生は他校への転入・編入が可能になります。
しかし無認可校では、この措置が適応されません。実際に無認可校が突然倒産してしまい、勉強を続けられなくなったという学生の事例が過去に見られます。
就職率の違い
認可校・無認可校のいずれも、高い就職率を誇る学校が少なくありません。「就職率○%」という数字だけでなく、その学校の卒業生について次のようなデータを年度毎に確認することが大切です。
<就職率の確認事項>
・どの企業に内定したか(学校で学んだ学科に関連する仕事か)
・どのような待遇で入社したか(正社員か契約社員かアルバイトか)
・何人就職したか(就職希望した人の何%が就職したか)
また、学校側がどのように学生の就活を支援してくれているのか聞くのもよいでしょう。特に厚生労働省から無料職業紹介所として認められていない無認可校は、就職活動における学校側のサポートを確認すると安心です。
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認可校だから全て安心、あるいは無認可校だから就職できないということはありません。たとえ無認可校でも、優れた教育を行っている学校は数多くあります。充分にリサーチして、自分の目標を叶えられる学校を見つけましょう。
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