大学が決められない!〜どうやって選べばいいのか悩んでいる高校生へ〜

進路の選び方 更新日 2024.02.29
大学が決められない!〜どうやって選べばいいのか悩んでいる高校生へ〜

目次

はじめに

大学進学について「そろそろ進路イメージを固めないと…」と考える高校生は、多くの悩みがあるかと思います。


大学に進学したほうがいいとは思うけど、どう選んだらいいのかわからない…


たくさんあって決められない…


何を決め手にすればよいかわからない…


この記事では、あなたの「大学の決め方」について一緒に考えてみたいと思います。


この記事で学べること
  • 大学選びを「2つのステップ」で考える
  • 大学に「入ったら」どんな感じなのか
  • 大学進学について考える「はじめの一歩」

大学進学したいけど、どうやって学校を選ぶ?

専門学校? それとも短大? やっぱり大学? もしくはそれ以外か…。

将来のことを考えると「なんとなく」「周りもそうしている」「やっぱり」といった流れで、『大学進学にしようかな?』と思う方は多いのではないでしょうか。

高校のガイダンスや進学情報サイトなど、あなたのまわりには、さまざまな大学選びについての情報があるかと思います。

得意な教科」「興味のある学び」「取得できる資格」「将来の仕事」「立地や場所」など、絞り込もうとしても学校・学部・学科がたくさんあってどう選べばよいのか迷ったり、途方に暮れたりしてしまうこともあるかもしれませんね。


ここでは、改めてどのような考え方で大学を選ぶのか、一緒に考えてみましょう。


「入るには」と「入ったら」

大学選びの考え方を、まずシンプルに2つでとらえてみましょう。

それは、
入るには(入学前・入学するには)」と、
入ったら(入学後・入学したら)」です。

あなたが大学に「入るには」どうしたらいいのか、そこに「入ったら」どうしたいのか。

今回は「入ったら」の方で考えてみましょう。

@ワクワクする大学生のイメージは?

大学生になったら、どのような自分自身のイメージがありますか?

まだわからないという方は、想像できそうなことから思い浮かべてみましょう。

  • キャンパスで新しい友達を作る?
  • アルバイトでたくさん稼ぐ?
  • 勉強はそこそこに遊びまくる?
  • 一人暮らしを実現する?
  • 資格を取る?
  • 早々に就職を意識して活動する?
  • 興味のあるテーマで研究を深める?
  • 経験につながる実習や体験を行う?

いつか訪れる大学生活の中で、イメージがわくもの・ワクワクするものはありましたか?

ここからさらに、「“入ったら”をさらに2つの切り口」でとらえてイメージを深めてみましょう。


A「ライフ」と「キャリア」でとらえてみよう!

「ライフ=入学後の学生生活」、
「キャリア=入学後の将来」という視点で考えていきます。



ライフから考える

日々の生活についてですが、中学から高校に進学したときに生活のパターンが変わった方は多いと思います。

大学に入ると場所・時間・過ごし方の選択肢が増えることが一般的です。

◎「場所」のライフ

実家? 一人暮らし? 都市部? 郊外?

◎「通学」のライフ

朝何時に起きる? 徒歩? 自転車?バ ス? 電車?

◎「人」とのライフ

友達は何人?どう付き合いたい?

◎「食」のライフ

昼は学食? それとも自炊? 3食何を食べる?

◎「娯楽」のライフ

アルバイトは? 遊び・趣味・ファッション・推しの活動は?

など、生活部分の要素もさまざまです。



キャリアから考える

学びや将来の社会での活躍について、ここでは「キャリア」と呼びましょう。

  • 好きな科目、興味のある学問
  • 研究や実習のテーマや活動
  • 社会に向けた準備や就職活動
  • あこがれを感じる仕事
  • 社会で果たす自分の役割
  • 自分の成長を意識する
  • 解決したい社会の課題と向き合う

もしくはどのように活躍していそうですか?

  • スーツを身に着けて?
  • 制服、作業着、ユニフォームを着てる?
  • 大きな会社で、ビシっとした職場で?
  • 小さめの会社で、温かな雰囲気の職場で?
  • 資格をとって専門家になる?
  • 極めて手に職をつける?
  • さまざまな経験が積めるような選択をとる?

などです。

ただ、避けたいのは「キャリアの方ばかりに過剰に気を取られてしまい、疲れてしまう」ことです。

偏差値を意識しすぎて勉強がつらくなったり、たくさんの学校と学部・学科の情報におぼれそうになったり、将来のことまでしっかり考えて決めなくてはいけないような気がして思考が止まってしまったりすることです。

進学先での日々は、キャリアだけではありません。

何よりもあなた自身が楽しんで過ごせる日々の生活、「ライフ」がどうなのかはとても大切です。

自宅や思い描く1人暮らしで日々を過ごすこと、雰囲気のいいキャンパスに通うこと、新たな友達と楽しく遊んだり、おいしいものを食べたりする日常など。

アルバイトをして趣味や推しに突き進む時間も魅力的です。むしろ、そういうことがあるからこそ学問や研究もより興味深く楽しみ、取り組めるのではないでしょうか。



いつかは社会に出ると、そこでは必ず日々働くことと「ライフ」のバランスが求められるようになります。

社会に出る前の比較的自由な時に、自分が満たされるように過ごすこと、いろいろなことにめぐりあうことで、その先の自分の人生が満たされるヒントが見えてくるかもしれませんね。

まだ、何も決まっていないのですから、まずは自分の気持ちがアガる・ワクワクする方向をイメージすればよいのです。そして大切なことは「そのワクワクはあなた自身にしかわからない」ということです。

日ごろの<小さなワクワク>にも気をとめて、あなたの進学後を少しずつイメージしてみましょう。

自分自身のやりたいことの見つけ方・向き合い方について詳しく知りたい人は、こちらの記事もチェックしてみてくださいね。


知ろう!聞こう!行ってみよう!

最後に大学を選びに向けたアプローチ法をご紹介します。

大学選択に向けた一歩

イメージが少しできた!という方は、それを実現できそうな大学をどのように見つけて行ったらよいのでしょうか。

ここは基本的なアプローチなのですが、実際に「知ろう、聞こう、行ってみよう」ということです。

それが気が重くて…というあなた。

まだ見ぬ進路に向けて不安な気持ちはわかりますが、そこがあなたにとってよい感じなのかどうか、やはりあなた自身が味わってみないと誰にもわからないものです。

「おいしい!」と思うものや自分の推しは、人によりそれぞれ違いますよね。当たり前のことですが、どれほどおいしそうなきれいなスイーツがあったとしても、実際に味わってはじめてその美味しさがわかることと同じです。

友達の推しを「いいね!」と言いながら、「実は私はそうでもない…」ということもよくある話です。

どのスイーツが一番おいしいのか比べることと同じように、まずは「知ろう!聞こう!行ってみよう!」という選択肢で広めにアプローチしてみましょう。

@「知ろう」

サイト内で気の向くままに検索したり、資料などを眺めて「いいかも?」と思える学校を自由にマークしていくこと。

A「聞こう」

資料やネットの情報だけではわからないこともあるので、信頼できる先生や先輩などに聞いてみること。

B「行ってみよう」

オンライン説明会に参加したり、実際に足を運んで現地を見てみること。

@〜Bの順序にとらわれず、いきなり遠足?気分で「行ってみよう!見てみよう!」ということもおすすめです。

「いきなり現地に行くのはちょっと…」という場合、オンラインで説明会などをやっている大学もあるので自分に合う方を選択してみましょう。直接行くかどうかはその後でもOKですよ!

オープンキャンパスや説明会に参加したから入学しなくてはいけないということはありません。

「服屋さんで服を試着した後、その服を必ず買わないといけない」というルールはありませんよね。実際に自分に似合うかどうかを試しているわけで、「似合わなかった・合わなかったから買わない」と思うはずです。

実際の環境を見て直接話を聞くことで、自分に「合う」「合わない」という感覚をつかむ機会にできます。

例えば自宅から近場にある大学や、友人と一緒にそれぞれの関心がある大学と比較してみるなど、初めの一歩としてぜひチャレンジしてみてください。


大学のきめ細かな対応について

大学では、キャリアガイダンスといって、就職に向けたキャリア教育や、将来に向けた相談などの対応が義務化されています。

また、大学全入時代(大学希望者の数が入学定員を下回り、全員が大学に入学できること)と言われる中、学校ごとに工夫を凝らして学生のサポートを行い、充実を図っています。

入学前後に勉強面や友達づくりのための機会やイベントが設けられていたり、先輩や先生によるフォローを用意しているケースも多めです。

民間企業での経験がある国家資格キャリアコンサルタント有資格者がおおむねどこの大学にもいて、キャリアセンターなどで相談や卒業後の社会での活躍に向けたガイダンスも行ったりしています。

あなたが安心して大学での一歩を踏み出し、「ライフ」を楽しみ「キャリア」を育めるよう、どのようなきめ細かな対応が望めるのか、ぜひ確認してみましょう。


まとめ

大学選びについて「入ったら」という視点からそのアプローチを考えてみました。

あなた次第で、いつでも準備はスタートできるのです。あなた自身がワクワクできそうな大学生活が実現できるよう、できれば早めに、また気軽に、その一歩を踏み出してみましょう。



本コラムでは、『社会の中での自分のあり方を探究し、自分らしい意思決定ができる力』を、「キャリア探究力」と呼んで、これから皆さんが高校生活を通してその力を高められるよう応援していきます。

このコラムは、「はたらくに自分らしさを、誰もが夢中になれる社会を」をテーマに活動する、(株)日本マンパワーが提供しています。

(株)日本マンパワーのキャリア探究力開発サービス
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