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おすすめのキャリアコンサルタント養成講座を紹介!費用・講座内容、試験の難易度など徹底解説!

公開日
おすすめのキャリアコンサルタント養成講座を紹介!費用・講座内容、試験の難易度など徹底解説!

キャリアコンサルタントは2016年4月より国家資格となりました。

資格試験に合格し、登録された人だけが「キャリアコンサルタント」と名乗ることができます。

この記事では、キャリアコンサルタントの資格取得のための、おすすめのキャリアコンサルタント養成講座をご紹介します。

また、キャリアコンサルタント養成講座の費用や試験の難易度、キャリアコンサルタントの将来性などについても徹底解説していきます。

目次

おすすめのキャリアコンサルタント養成講座を一覧で比較

運営会社名
(スクール名)
受講費用 特徴
日本マンパワー 396,000円
※一般受講料(教材費込)・税込み
※入学金不要
割引キャンペーン情報あり!
・現場の知見を盛り込んだ専門性が学べるカリキュラム
・選べる学習スタイル!充実の振替制度!
・多様なつながり!活躍の場・実践の場が広がる
リカレントキャリアデザインスクール 398,200円
※受講料・教材費・入学金・税込み
※学費は、クレジットカード、学費ローンを利用してお支払いすることも可能です。
割引キャンペーン情報あり!
・最新の出題傾向を即カリキュラム等に反映
・模擬試験&解答解説を実施(無料)
・希望者には面接の実技試験に準拠した特別プログラムを提供
一般社団法人地域連携プラットフォーム 297,000円
※入学金なし・受講料のみ・税込み
※各種特典制度あり
割引キャンペーン情報あり!
・修了後の就職や独立開業まで含めての面倒見の良さ
・【受講形態】完全オンライン授業
・別のコースに振替OK
ヒューマンアカデミー 383,597円
※入学金+受講料+教材費・税込み
オリジナルテキスト&映像学習でスキルを習得
最短3ヶ月で受験資格を取得
学びやすい受講料と充実した学習サポート
キャリアドライブ 330,000円
※試験対策講座完全無料!
※教材費込み・税込み・入学金はかかりません。
※講座終了後の試験対策講座は学科・実技それぞれご用意(無料)
※対面講座の交通費は自己負担となります。
・各種割引制度でお得に受講!
・育児や家事、仕事との両立も可能!
・TA(ティーチングアシスタント)による一人ひとりへの実践指導
日本キャリア・マネージメント・カウンセラー協会 352,000円
※この他入学金、テキスト代等一切なし
日本で初めて民間によるキャリア・カンセラーの養成講座として開講
少人数制・実践重視で学ぶ、15日間(150時間)のプログラム
講師は、第一線で活躍中のキャリアコンサルタント
グローバルテクノ 308,000円
※テキスト代等一式含む・税込み
・1級キャリアコンサルティング技能士による指導!
・担任制の少人数クラス!
・録画とフィードバックのある模擬面接
特定非営利活動法人 日本カウンセリングカレッジ 308,000円
※教材費込み・税込み
・国内屈指の講師陣
・少人数制の演習指導
・全国から受講可能
東海道シグマ 285,300円
※税込み
・地元に密着した情勢の把握・人脈ネットワークの構築!
・資格取得後の働き方は多種多様!資格取得後の活動の場をご案内!
・実践に基づいたカリキュラム!

おすすめの講座のご紹介

 

これからキャリアコンサルタントとしての道を進みたい方に、おすすめの講座をご紹介します。

 

各社それぞれ強みや特徴がありますので、ご自身のスキルレベルや目指す方向性を考慮に入れ、ぴったりの講座を見つけてください。

日本マンパワーのキャリアコンサルタント養成講座

運営会社(スクール名) 日本マンパワー
受講費用 396,000円
※一般受講料(教材費込)・税込み
※入学金不要
割引キャンペーン情報あり!
受講期間 約5ヶ月間
通信教育:テキストと映像視聴(Web)による在宅学習(68時間+18時間の映像視聴)
スクーリング:12日間(96時間)+ホームワーク(4時間)
受講形式 自宅学習+スクーリングorオンライン
スクーリング教室 全国21カ所
 

累積受講者数4万人の実績。質と内容で選ぶなら日本マンパワー

 

日本マンパワーのキャリアコンサルタント養成講座は、厚生労働大臣の認定する講習ですので、本講座を受講・修了した方は、国家資格の受験資格が得られます。

 

東京・名古屋・大阪をはじめ、札幌、仙台、埼玉、横浜、京都、神戸、広島、福岡など全国各地で講座を開講。
さらに本講座は20,000人以上のキャリアカウンセラー資格CDAの取得の道も開けます。資格取得後のさまざまな手厚いサポートを受けられるので安心です。

 

キャリアカウンセラー養成の豊富な実績がある日本マンパワーのキャリアコンサルタント養成講座で、あなたもキャリア形成支援の専門家を目指しませんか?

 

現場の知見を盛り込んだ専門性が学べるカリキュラム

 

日本マンパワーのキャリアコンサルタント養成講座(総合)は通信教育とスクーリングから構成されています。
キャリアコンサルタントの基礎知識を通信教育で学習しながら、スクーリングで実践力を磨くことができます。
※オンラインのみの講座もあり。

 

年間のべ1000社への教育研修のご支援を行っており、多様な現場での知見を盛り込んだカリキュラムで実務に活かせるスキルが学べます。

 

選べる学習スタイル!充実の振替制度!

 

スクーリングは通学クラスとオンラインクラスが選べます。

 

通学クラスでは、指定の会場に集まり、対面グループ形式でじっくり学ぶスタイル。

 

オンラインクラスでは、「ZOOM」を使ってオンライン上で講師によるライブ授業を配信。グループワーク・ロールプレイング等双方向のやりとりをZOOM上で実施するスタイル。

 

多様なつながり!活躍の場・実践の場が広がる

 

さまざまな業種・職種・背景を持つメンバーとの学びの中で、ひとの多様性を学ぶとともに、同じ志を持つ仲間との深いネットワークが築かれていきます。

 

同様のマインドを持ち、活動が活発な約20,000名のCDAのネットワークがあるのも特徴です。

 講座の詳細はこちら!

リカレントキャリアデザインスクールのキャリアコンサルタント養成講座

運営会社(スクール名) リカレントキャリアデザインスクール
受講費用 398,200円
※受講料・教材費・入学金・税込み
※学費は、クレジットカード、学費ローンを利用してお支払いすることも可能です。
割引キャンペーン情報あり!
受講期間 約6ヶ月間
全60回(150時間)
受講形式 通学orオンライン
スクーリング教室 全国24カ所
 

国家資格を目指しながら実践スキルを磨けるカリキュラム

 

リカレントキャリアデザインスクールのキャリアコンサルタント養成講座は全課程通学で、初心者から「国家資格 キャリアコンサルタント」の資格取得を目指しながら、実践力を修得できるのが特長です。

 

全てのカリキュラムを全課程通学で学習するスタイルのため、ロールプレイングやケーススタディなどの実践授業が豊富です。

 

また、リカレントが培った合格のノウハウに基づき、最新の動向をカリキュラムに反映していますので、短期間で資格合格へと導くことができます。

 

さらに、自宅で講師からリアルタイムに学べる「オンライン受講クラス」や「ライブ通信クラス」も開講。
全国どこにいても質の高いリカレントの授業を受けられるように環境を整えています。

 

最新の出題傾向を即カリキュラム等に反映

 

リカレントには合格へ導くためのノウハウがあり、最新の出題傾向や各時期の重要テーマを即、カリキュラムや問題演習に反映する仕組みが整っているので安心です。

 

模擬試験&解答解説を実施(無料)

 

本番前に実際の試験と同じように行う模擬試験を無料で受験できます。
各分野の理解度を確認できるだけではなく、講師による解説でさらに理解を深めることができます。

 

希望者には面接の実技試験に準拠した特別プログラムを提供

 

面接試験に準拠した特別プログラムを開講しています。
本試験と同じ5分の口頭試問と15分のセッションなど、強みを伸ばし、弱点を補強する徹底した指導を行います。

 講座の詳細はこちら!

一般社団法人地域連携プラットフォームのキャリアコンサルタント養成講座

運営会社(スクール名) 一般社団法人地域連携プラットフォーム
受講費用 297,000円
※入学金なし・受講料のみ・税込み
※各種特典制度あり
割引キャンペーン情報あり!
受講期間 約3ヶ月間
受講期間:1.5ヶ月〜3か月
土曜・日曜コースは全10日間 平日夜コースは全40日間
講習時間は9時〜18時40分(合計8時間、昼食休憩:1時間、小休憩:合計40分)
受講形式 オンライン
 

完全オンラインで全国どこからでも受講可能!

 

一般社団法人地域連携プラットフォームは、職業訓練校や創業スクールの運営など、実際に就職・キャリア支援事業を長年手掛ける1級キャリアコンサルティング技能士・柴田郁夫が代表を務めるスクールです。

 

【受講形態】完全オンライン授業

 

全80時間の授業については、全てオンライン(ZOOM)でご参加いただきます。
通学の必要がありません。

 

ZOOMで講師・受講生全員顔をうつし、お互いの様子を見ながら、同じ空間にいるような感覚で双方向のコミュニケーションをしつつ進めていきます。

 

修了後の就職や独立開業まで含めての面倒見の良さ

 

受講者全員にキャリアコンサルタントになって頂きたい!

 

一般社団法人地域連携プラットフォームの養成講習受講者は、受験対策講座や自主勉強会への参加など、生徒の皆さんが切磋琢磨し合って合格を目指せる環境を提供しています!

 

別のコースに振替OK

 

都合の悪い日は無料で振替可能です。16時間まで振替可能な為安心して受講できます。

 講座の詳細はこちら!

ヒューマンアカデミーのキャリアコンサルタント養成講座

運営会社(スクール名) ヒューマンアカデミー
受講費用 383,597円
※入学金+受講料+教材費・税込み
受講期間 約3ヶ月間
※最短3ヶ月で受験資格を取得可能
受講形式 通学orオンライン
スクーリング教室 全国23カ所
 

最短3ヶ月で受験資格を取得!

 

ヒューマングループがこれまでに行政や教育機関へキャリアコンサルタントを輩出してきたノウハウや実績を活かし、「キャリアコンサルタント養成講座」を開講。

 

働きたい人、働く人。すべての人の「就労」「キャリア形成」の力になりたい。
そんな想いを、ヒューマンアカデミーがバックアップします!

 

オリジナルテキスト&映像学習でスキルを習得

 

テキストは、ヒューマンアカデミーオリジナル教材。

 

実際のキャリア教育の現場で活躍する専門講師が身につけたノウハウをもとに、写真や図解をふんだんに盛り込み、映像教材も織り交ぜているので初めての方でも安心して学習できます。

 

学びやすい受講料と充実した学習サポート

 

ヒューマンアカデミーはキャリアコンサルタントの育成活動と普及活動に力を入れているため、受講料をできる限り抑えています。
また、講師やカウンセラーとのコミュニケーションツールとしても活用できる「eラーニングシステム」などの学習サポートシステムも充実しています。

 講座の詳細はこちら!

キャリアドライブのキャリアコンサルタント養成講座

運営会社(スクール名) キャリアドライブ
受講費用 330,000円・税込み
※試験対策講座完全無料!
※教材費込み・税込み・入学金はかかりません。
※講座終了後の試験対策講座は学科・実技それぞれご用意(無料)
※対面講座の交通費は自己負担となります。
受講期間 約3ヶ月間
※オンライン(Zoom)講座11回と集中対面講座2回のハイブリッド型講座です。
受講形式 オンライン+スクーリング
スクーリング教室 神奈川県藤沢市、静岡県富士市
 

独自のハイブリッド型で、実践力も完全サポート!

 

キャリアドライブは「自分が変わる。仲間と変わる。地域を変える。」という言葉を大切に、一人ひとりが自己を磨き、仲間と力を合わせ、自分らしいキャリアを探求することを通して、各地域の活性化に貢献していくことを目的としています。

 

神奈川クラス・静岡クラスの各クラス定員が12名となっており、少人数制だから可能な、きめ細やかで柔軟なサポート体制も魅力の一つです。
もちろん、神奈川県、静岡県以外の都道府県の方の受講も可能です。

 

各種割引制度でお得に受講!

 

子育て応援割引、セカンドキャリア応援割引、フレッシャーズ応援割引、説明会参加割引をご用意しております。※説明会参加割引は他の割引との併用が可能です。

 

育児や家事、仕事との両立も可能!

 

オンライン(9:00〜16:30)で安心・安全に学ぶことができます。通学2日間による対面講座(10:00〜18:00)で面談技法など、対面でしか味わえない感覚とスキルを効果的に身につけ、学べるカリキュラムです。

 

TA(ティーチングアシスタント)による一人ひとりへの実践指導

 

ロールプレイングやグループワークでは、3〜4人のグループに1名のTAを配置します。TAから一人ひとりに丁寧かつ的確な指導を行うことで、着実に実践力を高めることができます。

 講座の詳細はこちら!

キャリアコンサルタントを目指すなら専門実践教育訓練給付金を活用しましょう。

 

費用面が心配という人は、教育訓練給付金を活用しましょう。

 

この教育訓練給付金には3種類あるのですが、今回はキャリアコンサルタントが対象となる専門実践教育訓練給付金について説明します。

 

教育訓練給付金を利用するといくら給付される?

 

専門実践教育訓練給付金を利用すれば、最大70%(上限56万円)が給付されます。養成講習の費用が40万だった場合、最大で28万円もの給付が受けられることになります。

 

ただし、注意点が4つあります。

教育訓練給付金給付金を利用する際の4つの注意点

 

注意点@ 雇用保険加入期間の条件がある

 

専門実践教育訓練給付金を受けるに雇用保険加入期間の条件は次のとおりです。

受講開始日時点で在職中の場合 受講開始日時点で退職している場合
雇用保険加入期間が3年以上
(始めて教育訓練給付金を受ける場合は2年以上)
3年以上雇用保険加入していた会社を退職してから1年以内
 

注意点A 給付金は受講費全額支払後に支払われる

 

専門実践教育訓練給付金は、講座を受ける教育機関に、まずは自分で受講費を支払うことが必要です。
その後、講座受講後に給付金が支払われます。

 

注意点B養成講座を修了しないと給付金は支払われない

 

途中で養成講座をやめると給付金は支払われません。
また、養成講座終了で養成講座の費用の50%が給付され、キャリアコンサルタント試験に合格して登録まで終えたら、養成講座費用の20%が給付されます。

 

給付金を利用する場合は、頑張ってキャリアコンサルタント資格を取得しましょう!

 

注意点C 2025年4月1日以降に受講開始の給付については未定

 

教育訓練給付金は2025年3月31日までの時限措置です。

 

2025年3月31日までに養成講座の受講を開始していれば、受講終了が2025年4月1日以降であっても給付金は支給されます。

 

しかし、教育訓練給付金制度が継続されるかは未定であるため、2025年4月1日以降に養成講座を開始した場合に給付金が支給されない可能性もあります。

 

2014年に創設された教育訓練給付金制度は、これまで期限を2回延長してきました。前回の延長期間(2022年4月1日から2025年3月31日)が正式に公布されたのは、2022年3月31日で期限の当日でした。

 

この制度が継続されるかは未定で、仮に延長されたとしても決定は前回のように期限ぎりぎりとなる可能性もあります。

 

教育訓練給付制度を利用して養成講座を受講しようと思っている人は注意が必要です。

キャリアコンサルタント養成講座の期間

 

厚生労働大臣指定のキャリアコンサルタント養成講座の講習時間は実施期間によって若干異なりますが、平均的には約3ヶ月の通信講座と10日間の通学講座で合計150時間の受講が必要です。

 

養成講習のカリキュラムを復習して、しっかり身につけておけば合格は可能でしょう。

キャリアコンサルタントとは?

 

キャリアコンサルタントとは、仕事に関する悩みをもった相談者からの相談に応じて、自分らしい生き方の実現を支援する専門家です。

 

キャリアコンサルティングを行っていく中で、相談者の課題をみつけ、その人にあった解決方法を一緒に探していくという「働くことについての相談相手・伴走者」です。

 

働き方改革の広まりで、多様な働き方を選択できる社会の実現に向けて、キャリアコンサルタントの存在が注目されてきています。

 

すでに社会人として働いているけど、何か資格を取得してやりがいの探求やキャリアアップをしてみたいとお考えではありませんか。

   

キャリアコンサルタントは人の職業選択やライフプラン、職業能力の向上をめざして助言や指導をする専門家です。

 

人に関わるのが好きな人には、キャリアコンサルタントはおすすめの資格といえるでしょう。

どんな人がキャリアコンサルタントに向いているの?

 

相手の話をしっかりと聞くことができる人

 

しっかりと話を聞くということは簡単に思えますが、実は非常に難しいのです。

 

ついつい、無意識のうちに相手の話を途中でさえぎってしまったり、自分の考えばかりを押し付けたりしてしまいがちです。

 

キャリアコンサルタントは相談者に、解決方法を一方的にアドバイスするものではありません。相談者の話を聞きながら一緒に解決策を探していきます。 話をしっかり聞いてもらうと、相談者は本音の悩みを打ち解けられるようになると、信頼関係を構築できるようになった言えるでしょう。

 

そのため、「聞き上手」な人は、キャリアコンサルタントにとても向いています。

 

キャリアで悩んだ経験がある人

 

キャリアコンサルタントに相談する人は、何かしら仕事や自分のキャリアについて悩みを持っている人です。

 

そんな悩みに共感し寄り添えるのは、やはり同じ悩みを経験したことがある人でしょう。

 

相談者は、自分と同じような悩みを持ったことがあるキャリアコンサルタントに自分の悩みに共感して欲しいと思うし、どのようにして悩みを乗り超えたのか知りたいのです。

 

就職や転職、職場での人間関係のトラブルなどで悩んだ経験がある人だからこそ、キャリアコンサルタントして相談者の悩みに真剣に向き合うことができるのです。

 

継続的に学び続けることができる人

 

ここ数年間でもテレワークの普及や副業の普及で、働く環境は大きく変わってきています。それに伴って求職者が求める情報もこれまでの知識だけではカバーできない場面もあります。また働く人に密接に関わってくる労働に関する法律も頻繁に改正されています。

 

キャリアコンサルタントはこれまでに身につけた知識だけでなく、常にあらゆる方向にアンテナをはりめぐらせ、情報収集しておくことが必要です。

 

知識欲の強い人は、キャリアコンサルトに向いていると言えます。

試験は初心者でも受験できる?受験資格は?

 

キャリアコンサルタント試験の受験資格は、つぎのいずれかを満たしていることが求められます。

  1. 厚生労働省が認定する講習の課程を修了した者
  2. 労働者の職業の選択、職業生活設計または職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の経験を有する者
  3. 技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格した者
  4. 上記の項目と同等以上の能力を有する者
 

引用:厚生労働省 キャリアコンサルティングになりたい方へ

 

初心者がキャリアコンサルタント試験を受験するには、1のキャリアコンサルタント養成講習を修了することで受験資格が得られます。

キャリアコンサルタント試験の合格率と難易度

 

令和5年3月に実施された第22回キャリアコンサルタント試験の学科・実技同時受験者の試験結果は次の通りです。

 

<学科試験結果>

受験資格 受験者数 合格者数 合格率
@ 養成講習修了(※1) 4,393人 3,647人 約83%
A 実務経験(※2) 402人 295人 約73%
B 技能検定の片方試験合格(※3) 2人 1人 50%
 
 

<実技試験>

受験資格 受験者数 合格者数 合格率
@ 養成講習修了(※1) 4,674人 3,079人 約66%
A 実務経験(※2) 399人 200人 約50%
B 技能検定の片方試験合格(※3) 28人 16人 約57%
 

※1 厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した者
※2 労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の経験を有する者
※3 技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格した者

 

引用:厚生労働省「第22回キャリアコンサルタント試験結果の概要」

 

こちらのデータによると、養成講習修了者(初心者で厚生労働省が認定する講習課程を修了した者)が合格率を圧倒的に占めていました。

 

とくに実技試験の合格者は、経験者(労働者の職業選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関し3年以上の経験を有する者など)が約50%にとどまる中、養成講習修了者は約66%となっています。

 

この年だけでなく、直近5回はこの傾向で推移していました。

 

この結果から、初心者が体系的に学んで試験対策を行ったほうが実務経験者よりも合格しやすいといえるのではないでしょうか。

 

合格率は約50〜60%ですので、国家資格の中では難易度は高くないと言えます。

キャリアコンサルタントの試験内容は?

 

キャリアコンサルタント試験の内容は、学科試験実技試験の2つに分類されます。

 

学科試験の内容

 

学科試験は四肢択一のマークシート方式で、50問を100分間で回答します。合格基準は100点満点で、70点以上の得点です。

 

キャリアコンサルタント試験の出題範囲は4つに分類され、この中から出題されます。

 

Tキャリアコンサルティングの社会的意義

 

Uキャリアコンサルティングを行うために必要な知識

 

Vキャリアコンサルティングを行うために必要な技能

 

Wキャリアコンサルタントの倫理と行動

 

引用:キャリアコンサルティング協議会 2020年以降からの試験範囲

 

実技試験の内容

 

実技試験の説明の前に、キャリアコンサルタント試験を行っている団体が2つあるのをご存知でしょうか。

  • キャリアコンサルティング協議会
  • 日本キャリア開発協会
 

学科試験はどちらを選択しても同じですが、実技試験は団体ごとに出題方式、評価区分が異なります。団体ごとに見ていきましょう。

 

キャリアコンサルティング協議会の実技試験

 

まずは、キャリアコンサルティング協議会から解説します。

 

実技試験は、論述と面接があります。まず論述は、事例記録を読んで設問に解答する記述形式で行います。試験時間は50分です。

 

つぎに面接ですが、受験者がキャリアコンサルタント役となってキャリアコンサルティングをおこなう、ロールプレイ形式で行われます。
このロールプレイでは実際のキャリアコンサルティングの場面を想定して行い、相談者との信頼関係を築き、問題を共有して成長につながるようなやり取りとプロセスが出来ているかが見られています。

 

これにはキャリアコンサルタントとして、相手を尊重する態度や身だしなみも含まれます。
その後、自身のキャリアコンサルティングについて試験官から口頭試問されるので回答します。 試験時間はロールプレイが15分間、口頭試問が5分間の合計20分間です。

 

合格基準は150点満点中90点以上の得点が必要となり、論述が配点の40%以上の得点と、さらに面接は3つの評価区分ごとに満点の40%以上を得点する必要があります。 ここでの3つの評価区分とは、「態度」「展開」「自己評価」を指しています。

 

引用:キャリアコンサルタント試験概要 キャリアコンサルティング協議会

 

日本キャリア開発協会の実技試験

 

つぎに、日本キャリア開発協会を選択した場合、異なる点は次のとおりです。

 

出題が事例記録でなく、キャリアコンサルタントと相談者が面談を行っている応答をそのまま正確に文字で起こした逐語記録となります。
2つの逐語記録を比較して、相違点や今後の展開をどうするかについて解答を求められます。

 

また評価区分は、「主訴・問題の把握」「具体的展開」「傾聴」となっている点がキャリアコンサルティング協議会と異なります。

   

引用:試験要項 日本キャリア開発協会

キャリアコンサルタント試験の受験料

 

キャリアコンサルタント試験の受験料は、学科試験と実技試験の両方にかかります。

 

学科試験が8,900円で、実技試験は29,900円が必要です。

 

試験日はいつ?

 

キャリアコンサルタント試験の日程は学科試験と実技試験(論述)を同日に行い、別の日に実技試験(面接)を行う2日間となっています。

 

日程も団体によって前述の異なりますので、必ず確認をしておきましょう。

 

令和5年度の試験日程(キャリアコンサルティング協議会)

学科試験・実技試験(論述) 実技試験(面接)
第23回 令和5年7月2日(日) 令和5年7月15日(土),16日(日),22日(土),23日(日)
第24回 令和5年11月5日(日) 令和5年11月11日(土),12日(日),18日(土),19日(日)
第25回 令和6年3月3日(日) 令和6年3月9日(土),10日(日),16日(土),17日(日)
 

引用:厚生労働省 キャリアコンサルタントになりたい方へ

 

令和5年度の試験日程(日本キャリア開発協会)

学科試験・実技試験(論述) 実技試験(面接)
第23回 令和5年7月2日(日) 令和5年7月8日(土),9日(日),15日(土),16日(日)
第24回 令和5年11月5日(日) 令和5年11月11日(土),12日(日),18日(土),19日(日)
第25回 令和6年3月3日(日) 令和6年3月9日(土),10日(日),16日(土),17日(日)
 

引用:厚生労働省 キャリアコンサルタントになりたい方へ

 

試験合格後は、国家資格の登録を

 

試験合格者は資格を活かして活動するために必ず登録を行いましょう。

 

試験の合格者が「キャリアコンサルタント」を名乗るために必要なのが、キャリアコンサルタント名簿に新規登録することです。

 

これは相談者にたいする守秘義務や信用失墜行為の禁止と同時に、更新によりコンサルティング技能の維持・向上を保証するために設けられています。

 

キャリアコンサルタントの5年ごとの登録更新には、知識講習8時間以上及び技能講習30時間以上の2つの講習を受ける必要があります。

 

常に変化する労働法令や労働市場の実態に沿った最新知識を修得することが求められているからです。

キャリアコンサルタントは独学でも目指せる?

 

実務経験者の場合

 

すでに受験資格を持っている実務経験者(企業やハローワーク、大学などで3年以上キャリアコンサルティングを行っているなど)は、独学で目指すことも可能です。

 

初心者の場合は?

 

実技試験に論述や面接があり、難易度が高いため独学だけでは難しいといえます。
特に実技試験の面接では、ロールプレイ形式の応答のあとに試問を受けるなど、独学では練習自体が難しい内容です。

 

また初心者はキャリアコンサルタントの受験資格を得るために、厚生労働省が認定するカリキュラム講習を修了することが必要です。
そのカリキュラムは通算で150時間以上となっています。

 

各試験団体のサイトに、直近3回分の試験問題が公開されていますので一度目を通してみるのもおすすめです。

働きながら独学で目指すには?

 

学科試験対策

 

社会人が働きながら資格取得をめざすとき、どうしても勉強時間の捻出に悩まされます。

 

効率的に勉強をすすめるため、「まず過去の試験問題から始める」は効果的な方法です。

 

はじめから出題傾向や問題文に慣れておくことで、基本的な理論やキーワードが知識として定着しやすくなります。
そのあとにテキストや参考書を活用して背景まで理解を深めれば、応用問題にも臆することなく対応できるでしょう。

 

論述試験対策

 

論述試験も過去の試験問題が公開されていますが、模範解答の公表はありません。
インターネットで検索してみると、ブログや動画などで個人が発信している解答にたどり着きます。

 

独学でも論述試験対策は、試験対策講座を受講して正解に近い解答ポイントを押さえた勉強が合格への近道ではないでしょうか。

 

面接試験対策

 

面接試験対策は、実際の相談者とのキャリアコンサルティング現場に見立てた場で、ロールプレイングを繰り返し経験することが必要です。
これは人とのコミュニケーション能力を高める練習であり、一人では習得できません。

 

独学の場合、ロールプレイング練習を養成講習団体や民間のスクールが行う面接対策講座を受講する方法があり、面接後の口頭試問も練習できるのでおすすめします。

 

ただ面接試験に模範解答はなく、相談者のケースバイケースに寄り添った面接が行えるように心がけて練習していきましょう。

資格の活かし方〜活躍の場

 

キャリアコンサルタントの資格を活かせる職場は、以下などが挙げられます。

  • ハローワークなどの公的機関
  • 大学・短大・専門学校などの教育機関
  • 一般企業での人事教育関連部門
  • 人材派遣会社 など
 

キャリアコンサルタント国家資格を活かして活躍できる場は、大学の就職相談をはじめ企業や行政機関などがあります。

 

特に近年は企業や行政機関、人材紹介派遣、再就職支援などで広がりを見せています。

 

働き方が多様化するなか、転職へのハードルが下がっていることも要因の一つです。

 

最近では、人材サービス会社における転職者に対する就職支援としてのキャリアコンサルタントの需要が増えており、転職者支援でのキャリアコンサルティングの活躍の場はますます広がっていくものと考えられます。

キャリアコンサルトの将来性

 

ここ10年間でキャリアコンサルタントの活躍の場は企業内でも大きく伸長しています。

 

企業内での「能力開発」「上司との人間関係」「メンタルヘルス」等に関する相談ニーズが高まっており、企業へのキャリアコンサルタントの配置が求められています。

 

今後は労働人口の縮小に伴って、女性や高齢者および外国人の就業支援が必要となり、さらなる活躍の場が拡がると予想されます。

 

これらの内容を考えると、今後キャリアコンサルタント活躍の場は広がっていくことが予想され、将来性は非常に高いと言えます。

 

また、キャリアコンサルタントとして独立開業されている方もいます。

 

その場合は、キャリコンサーチ(キャリアコンサルタント検索サーチ)への登録で、より企業や学校等とマッチングする機会が得られるのでおすすめします。これは居住地や対応可能業務、依頼単価などの条件が見合うキャリアコンサルタントを探せるシステムです。

 

営業ツールとして登録しておくと、成約の機会が広がるでしょう。

さまざまな活躍の場がありますので、キャリアコンサルタント資格に興味を持っていて受験を迷っている方の参考になれば幸いです。

これからのキャリアコンサルタントに求められることは?

 

働き方改革や多様性の変化に伴い、キャリアコンサルタントとして、提供できるサービスも常に変化が求められます。そこで、将来求められることは何かついて解説していきます。

 

専門性を身につけること

 

キャリアコンサルタントが活躍できる場は様々ですが、例えば学校などの教育現場で求められるスキルや知識と企業内で求められるものは同じではありません。

 

教育現場では地域の企業や学校と連携して活動できるキャリアコンサルタントが、民間企業では組織へ働きかけることができるキャリアコンサルタントが求められます。

 

活動する場所に応じた専門性を身につけることができれば、さらに活躍の場が広がるでしょう。

 

例えばキャリア支援とつながりが強い人材育成についての専門的知識などを学ぶといいでしょう。
人事向けの勉強会などに参加されることをお勧めします。アーティエンス社が公開している下記の記事がとても参考になります。

   

あらゆる年齢に応じたキャリア支援ができるようになること

 

今は人生100年時代と言われています。将来的には、さらに定年も引き上げられていくであろうと予想されます。
今後は、自分よりもキャリアがある定年退職者の求職支援をする機会もあるかもしれません。

 

一部の年代の人に対してだけでなく、あらゆる年代の人達への支援ができるように、スキルや知識を磨いておくことが必要です。

 

オンライン活用によるキャリアコンサルティングの実施

 

これまでのキャリアコンサルティングは対面が主流でしたが、現在はオンライン化が急速に浸透してきています。

 

また相談の初期段階では、知らない場所で不安を感じながら面談するよりも、慣れた自宅などからオンラインで面談を行う方が相談者にとっては良い場合もあるとされています。

 

キャリアコンサルタントもITに関する知識を習得し、積極的にオンラインを活用できるスキルが求められています。

 

継続的に学び続けること

 

キャリアコンサルタントは専門性を高めるために、継続的に学び続けることが求められています。

 

相談者は仕事に関することだけでなく、経済的な悩みや家族に関する悩みを抱えていることも多くあります。

 

日頃からキャリコンサルタントは、カウンセリングや傾聴スキルを磨き続けることはもちろんのことですが、利用できる制度や給付金の知識などを幅広く習得しておくことが必要です。

まとめ

 

キャリアコンサルタントは努力や工夫次第で活躍の場を広げられるチャンスがたくさんあります。

 

どんな資格でも取得しただけでは役に立ちません。その資格を就職や将来に向けて活かせるかどうかは自分次第です。

 

キャリアコンサルタントになって誰かの悩みを解決するお手伝いや、就職や転職の支援をしたいと思った人は、ぜひ資格取得にチャレンジしてみましょう!

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