働きながら宅建士の資格は取れる?目指す手順と講座選びのポイントを紹介
目次
不動産業界に転職したい、活躍したいと思っている人が持っていて有利になるのが、宅建士の資格です。
宅建士には独占業務がありますし、不動産会社の場合一定割合で在籍することが義務付けられています。
そこでここでは宅建士の資格について、資格の概要や仕事内容、どんな業界で活躍できるか、資格を取得するメリットなどについてまとめましたので見ていきましょう。
宅建士とは?
宅建士というのは略称で、正式名称は「宅地建物取引士」です。
不動産取引を公正に行うために作られた資格で、国家資格の一種です。
重要事項の説明などこの資格がなければできない業務独占資格でもあります。
宅建士の資格取得には、民法や建築基準法、所得税といった不動産に関する様々な知識を学びます。
不動産に関する知識を活用できる業界は多く、不動産業界以外の就職先からも必要とされる資格となっています。
実際に宅建士試験合格者の職業別割合を見てみると、不動産業界の割合が最も多いですが、金融業や建設業その他の業種の方も多くいることが分かります。
また、年収についてですが、企業規模・役職など、働く条件によっても大きく異なりますが、企業に勤務した場合、平均年収は約450万円〜650万円程度です。
働きながら宅建士の資格はとれる?
宅建は人気の高い不動産系の資格で、平均合格率は15%と取得難易度が高い資格です。
合格者の平均年齢は35歳程度で、働きながら取得を目指す層が多いです。
実際、合格者の職業別構成比率は不動産業が3割強を占めており、仕事上宅建資格が必要になり受験している方も多いため、働きながらでも十分に合格を目指せる資格だといえるでしょう。
宅建の合格するためには、200〜300時間の勉強が必要と言われています。
実際には、半年ほどの勉強期間を設けて合格する方が多いので、忙しい社会人の方であれば半年の勉強期間を確保するとよいといえるでしょう。
宅建の試験には受験資格が設けられていないので、年齢や学歴に関係なく誰でも受験できるため、しっかりと勉強をすれば誰でも合格できる試験だといえます。
宅建士の試験について
宅建試験は通常は毎年10月の第3日曜日におこなわれます。
試験内容は四肢択一のマークシート方式のみで、記述式の問題はありません。
しかし、合格率が平均15%ほどと低いことからわかるように「なんとなく」で理解できる問題ではないため、記述式であっても答えられるぐらいの理解度が必要です。
問題数は全部で50問あり、内訳は「民法等」が14問、「宅建業法」が20問、「法令上の制限」が8問、「その他関連知識」が8問出題されます。
宅建取得の勉強方法
宅建合格に必要な勉強時間は200〜300時間と前述しましたが、全体の勉強時間として300時間を目標にする場合、1日2時間なら150日となり、約5ヵ月かかることになります。
宅建取得の勉強方法については、「独学」と「講座・スクールに通う」という選択肢がありますが、それぞれのメリットとデメリットについてまとめていきます。
独学のメリット
独学のメリットとしては、在学中や仕事のスキマ時間に試験勉強ができること、自宅や好きな場所で試験勉強ができること、受験のためのコストを抑えられること、などがあげられます。
独学のデメリット
デメリットとしては、分からないところを聞ける人や場所がない、学習計画を自分で立てる必要がある、法改正の最新情報が漏れてしまう可能性がある、ということなどがあげられます。
講座・スクールのメリット
メリットとしては、宅建士講座への通学は、サポート体制に恵まれているため法律初学者でも安心できる、情報共有や切磋琢磨できる仲間がいるのでモチベーションが維持しやすい、一定の勉強時間が保証されている、ということがあげられます。
講座・スクールのデメリット
デメリットとしては、カリキュラムが決まっているので前に進むことができない制約ができてしまうこと、内容が分からないままカリキュラムが進んでいく可能性があること、毎回の通学が面倒だ、ということがあげられます。
上記したさまざまなデメリットを回避するために、通信講座を検討してみるのもよいかもしれません。
講座選びのポイント
インターネットで宅建の資格講座を検索すると、種類が多く、どの講座が自分に合っているか悩まれるかと思います。
また、講座をひとつひとつ調べていると、膨大な時間がかかってしまいます。
そこでここでは、宅建試験の講座・スクールを受講形式、受講費用、合格実績、サポート体制という側面から分析し、まとめてみました。
@受講形式
通信
効率よく自宅で勉強を進めたい方には、通信講座という方法があります。
多くの通信講座では、合格に必要なカリキュラムが用意されているため、教材選びや学習計画などの勉強以外の手間や時間がかかることなく、勉強だけに集中できる環境を整えることが可能です。
自分のライフスタイルに合わせて、自分の好きな時間に学習できる点もメリットです。
通学
時間や資金に余裕がある方は、スクールや予備校に通って講義を受けるという方法もあります。
講師から直接学べて、疑問点もすぐに質問できるだけではなく、講師や周りの受験生から刺激を受けながら受験に臨むことができます。
A受講費用
通信講座の場合
通信講座の受講料は1〜7万円程度です。
通学する場合と比較すると、半分以下で受講できるのが特徴的です。
この受講料で、通学する場合と同様の専用テキストや問題集が手に入るため、費用面を考えればおすすめできる勉強法となります。
通学のスクールの場合
通学の場合の学費はおおよそ10〜20万円です。
勉強に必要なテキストや問題集なども学費に含まれていますので、基本的にはこの学費が必要な費用のすべてということになります。
B合格実績
宅建の試験を受ける際、合格実績の高い講座を受けて試験に臨むことが合格への自信に繋がることは間違いありません。
合格率の高い講座にはノウハウを駆使したカリキュラム、オリジナルのテキストや工夫を凝らした講義、最先端の技術を活用した予想問題など、他の通信講座との差別化がはかられた特徴も見られます。
講座・スクールの信頼性の指標として、合格実績、受講者からの評価、開業歴などがあります。
Cサポート体制
通信講座はWebに特化した、通学のスクールは対面に特化したそれぞれのサポート体制が整っています。
当然独学にはサポート体制はなく、自力で学習を進めていくしかありません。
合格者や不合格者への返金システムはいくつかの通信講座で採用していますが、通学のスクールでは少ないようです。
少しでも費用を抑えたいという方は、受講費用も安く返金保証もある通信講座をおすすめします。
さらに通信講座は最先端AIを駆使したデジタルツールで、分かりやすく的確にサポートしてくれますので、デジタルツールの扱いが慣れている人は通信講座、人との直接な関わりで学習したい人は通学のスクールを選ぶといいかもしれません。
まとめ
資格取得に向けてほとんどの方が学業や本業と両立して試験勉強をすることになると思います。
独学で合格を目指すのも一つの手段ですが、宅建士試験はとにかく試験範囲が膨大なため、どこかで自分の限界を感じるときが来るかもしれません。
その点、スクールや通信講座を利用すれば、長年培われたノウハウと合格へと導いた講師の手厚いサポートを受けられることができます。
効率良く資格の勉強をするためには講座・スクールの受講をおすすめします。
ぜひ一度ご検討してみてはいかがでしょうか。
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