更新日:2016/01/30

薬局薬剤師の仕事

いま街を見渡すとコンビニエンスストアよりも多くの薬局があり、そこには必ず薬剤師がいます。薬局には、病気になる前や病気になりかけの人、病院や診療所で医師の診察を受けている人、病気で自宅にいる人の家族など、さまざまな人たちが訪れます。薬局の薬剤師はこのような人たちに対して、どのような仕事をしているのでしょうか。

薬局にある薬〜リスクの程度もさまざま〜


薬局には、自分で選べるような場所に、薬や健康食品、サプリメントなどが置いてあります。そのほか、自分では手に取れない場所にある薬や、薬局の奥のほうの区画「調剤室」の中に並んでいる薬もあります。なぜ薬がいろいろな場所に分かれて置かれているのかというと、飲んだときの薬のリスクが違うため、しっかり管理する必要があるからなのです。薬は体にあったものを飲むと効果があらわれますが、ときには副作用があらわれることもあります。比較的安全な薬は自分でも手にとれるような場所にあるのですが、思わぬリスクがあるような薬については、薬の専門家である薬剤師が説明して販売するように決められているため、置き場所も簡単には手に取れないところとなっています。

セルフメディケーションへのアドバイスをする仕事


病気になる前や病気になりかけの人が自分で薬を選んで治すことをセルフメディケーションといいます。セルフメディケーションに使う薬には、自分で選べるような場所にある一般用医薬品と、自分では手にとれない場所にある要指導医薬品があります。要指導医薬品はセルフメディケーション用に売られはじめてから日にちがあまりたっていないため、必ず薬剤師の説明が必要な薬です。

薬局の店頭で、「咳のかぜにはこの薬……」、「花粉症にはこの薬……」というようなテレビのコマーシャルで覚えた薬を自分で選ぶこともあるでしょう。でもひと口にかぜといっても、どの薬を選んだらいいのか迷うほど、セルフメディケーションに使う薬にはたくさんの種類があります。迷ったときには薬剤師がアドバイスをします。けれども、ときには、セルフメディケーションではなくて、医師の診察を受けたほうがよい場合もあります。そのような症状を見極めて、医師への受診をすすめるのも薬局薬剤師の大切な仕事です。

処方せんに基づいた調剤をする仕事


薬局の奥のほうの区画「調剤室」の中に並んでいる薬は、処方せんがあってはじめて患者さんにお渡しできる薬です。処方せんは医師や歯科医師が書き、薬剤師は処方せんに書かれた指示に従い「調剤」という薬を用意する仕事をします。しかし、薬剤師は単に処方せんに従い薬を用意しているわけではありません。薬剤師はまず処方せんの内容を確認します。処方せんの中に書かれている薬の量や使い方が正しいか、また、ほかに飲んでいる薬との飲み合わせが悪くないかも確認します。確認するには、患者さんからお聞きしたことに加えて、「お薬手帳」や「薬剤服用歴」を活用しています。

最近は「お薬手帳」を持っている人が増えてきました。お薬手帳には、患者さんが飲んでいる薬が一冊にまとまって書かれていますので、薬剤師はお薬手帳を確認します。また、薬剤師は患者さんに薬をお渡ししたあとで必ず「薬剤服用歴」という患者さんごとの記録をつけています。そこには、調剤した薬の記録や患者さんとお話ししたこと、たとえば、薬を忘れずに飲んでいるか、薬は効いているか、薬を飲む上で困ったことはないか、困ったことに対してどのようなアドバイスをしたか、必要なときに医師に問い合わせをした内容や変更になった医師の指示などを記録しています。そのような情報を活用して、患者さんを薬のリスクから守る仕事をしているのです。

在宅で療養している患者さんに対する仕事


薬局薬剤師は薬局の中だけで仕事をしているわけではありません。薬局に来られない自宅で療養している患者さんに対する仕事もしています。このような患者さんでは処方せんは家族が持参したり、ファクシミリで届いたりします。薬剤師は「薬剤服用歴」を活用し処方せんの内容を確認します。そして調剤した薬を持って患者さんの自宅を訪ね、ファクシミリの場合は処方せんを受け取り、薬の説明をしながら薬をお渡しします。自宅にうかがった際には、残っている薬がないか、しっかり薬を飲めているかも確認し、患者さんの様子とあわせて、処方せんを書いた医師に報告しています。たくさんの薬を飲んでいる患者さんでは、飲み間違わないように、朝昼夜など飲む時間ごとに薬をひとつのパックにまとめたり、カレンダーの日付ごとに薬を分けて入たりするなどの工夫もしています。薬局薬剤師は、患者さんが薬をしっかり飲んで効果が出るよう働きかけるとともに、薬を飲んで副作用が出ていないかも確認し、患者さんを薬のリスクから守っているのです。

このように薬局の薬剤師は、自分の知識を生かして、さまざまな段階の患者さんを薬のリスクから守るやりがいのある仕事をしています。薬剤師になるためには、薬剤師国家試験を受けなければなりません。そのためには6年制薬学教育課程のある薬系大学を卒業することが必要です。ベスト進学ネットにはさまざまな薬系大学が掲載されています。多くの薬系大学を比較して、自分が目指すべき大学を探してみてください。
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