歯科衛生士 学校

歯科衛生士は、専門学校・短期大学・大学のいずれかで必要な知識・技術を3年以上勉強し、国家試験で合格した人がなることができます。 例えば3年制の学校で行われる主なカリキュラムは、1年目は教室での講義が中心となります。2年目になると基礎実習が始まり、3年目で臨床を中心とした実践的かつ応用的な内容の実習を経験します。歯科治療ではたくさんの治療器具や機器を使用するため、覚えなければならないことはたくさんあります。実習で実際に触れる中で知識やノウハウを頭の中に入れ、いざ資格を取って働くことになった時に困ることのないようにしましょう。 学校を卒業、もしくは卒業見込みがあると認められたら国家試験を受けます。これに合格すれば、歯科衛生士として働くことができます。

歯科衛生士の仕事は、診療補助や保健指導、予防処置などがメインになります。歯科医師の補佐役というイメージをお持ちの方も多いかと思いますが、専用の器具を使って患者さんの歯の汚れを取ることや、歯磨きの方法や食事習慣の改善の提案を行うこともできます。 最近では予防歯科が有名になってきたこともあり、診療補助は歯科助手に任せ、歯科衛生士には歯科衛生士にしかできない仕事（予防処置など患者さんの口の中に直接触れる仕事）を担当させるという医院も増えてきています。

歯科衛生士は、口の中の狭い空間で正確な作業ができる、手先の器用さを求められる職業です。そのため、細かい作業が苦にならない、もしくは得意という人に向いていると言えます。 また、常に人と接する仕事でもあるため、コミュニケーションを取ることが好きな人も向いているでしょう。患者さんの中には、歯の治療に対する不安や不信感を持っている方もいらっしゃいます。そんな人たちに対して「歯科治療は恐くない」という安心感を与えられる人も向いていると言えます。

歯科衛生士の就職先は、歯科医院をはじめ病院、保健所などがあります。高齢化が進んでいる今、高齢者対象の福祉施設に訪問して歯や口の健康をアドバイスする訪問歯科の需要も高くなってきています。 歯科衛生士としての実務経験が5年以上ある場合はケアマネージャーの受験資格も得ることができるため、これを取得すればさらに活躍の場を広げることも可能です。 その他、知識を活かして歯科用品を扱うメーカーなどに勤務する方もいます。