介護福祉士 学校

介護福祉士になるには、厚生労働省が認定する介護福祉士になるための学校に通うのが一般的です。2014年までは、介護福祉について専門的なことが学べる学校を卒業すれば介護福祉士になれましたが、制度の改正により、2022年からは学校を卒業した上で国家試験を受験し、合格する必要があります。この、資格取得の義務化は2015年から段階的に始まっています。
介護福祉士の学校は、主に大学や短大、専門学校です。基本的には厚生労働省が指定する基準に沿った、学校独自のカリキュラムを受講することになります。なお、大学では介護に関する研究をすることも卒業の条件です。

介護福祉士の主な仕事は、日常的に介護を必要としている人のかたわらに付き、生活のサポートをすることです。食事や排泄、入浴のほか、着替えや歩行の補助なども行います。
また、介護を必要としている人の家族の相談に乗ることも、介護福祉士の大切な仕事のひとつです。自宅でどのように介護をしたらいいのか、どのように接したらいいのか、などのアドバイスをします。同時に介護が必要な人がより楽しく暮らせるよう、生きがい作りなども行います。

介護福祉士に向いている人は、人の話をじっくりと聞き、人を受け入れられる人です。介護が必要な人の中には、なかなか思い通りに動いてくれない人も多くいます。そういった人たちに苛立たず、柔軟に対応できる人が求められます。
また介護福祉士は補助をする際、身体を支えたり運んだりすることもあるため、体力も必要です。ただ、女性も多く活躍している仕事であることから、一般的な体力があれば大丈夫でしょう。

介護福祉士の就職先は、介護老人保健施設や特別養護老人ホームなどの社会福祉施設が主です。ほかにも、在宅介護サービスの事業所やデイケアセンターといった就職先があります。
介護福祉士の求人は常に一定以上の数があり、人材不足と言われている業界です。今後も介護福祉士の需要はますます高まっていくと考えられています。これにともなって、現場でも技術力の高い介護福祉士が求められるようになっています。