歯科技工士について |
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歯科技工士とは、厚生労働大臣が認定する国家資格です。歯科技工士は、歯科医師の指示のもと、義歯・かぶせもの・矯正装置等の製作や修復を行う歯科医療に欠かせない技術者です。高齢化や新しい技術の習得、歯科医療の多様性に伴い、歯科技工士が製作する技工物への要求は増しています。技術を磨き、歯科医師から信頼が厚い技工士になれば独立開業も可能です。 |
歯科技工士の資格取得を目指すには歯科技工士の資格取得を目指すには、まず高校卒業後に大学・短期大学・専門学校に入学して必要な技術や知識を身につけます。 短大や専門学校の中には夜間にも通うことができる学校もあるため、働きながら歯科技工を学びたいという方でも通うことができます。昼間は2年制・夜間は3年制のカリキュラムを組んでいるところがほとんどです。 これらの学校を卒業、または卒業見込みがあると認められたら、歯科技工士の国家試験を受けます。これに合格すれば、晴れて歯科技工士として働くことができます。
歯科技工士の資格をとるメリット歯科技工士の資格を取るということは、すなわち手に職を持つということです。よって仕事に困らないというメリットがあります。 女性の場合、結婚や出産、育児を経験するにあたって一度現場を離れても復職しやすいと言えるでしょう。一部の歯科技工所では主婦が短時間勤務をしているケースも出ているようです。 歯科技工士の資格を取ることで、安心して長く働き続けることができます。
歯科技工士の国家試験について歯科技工士の国家試験は、毎年2月中旬ごろに全国各都道府県にて行われます。学科試験と歯科技工実技試験は別日に実施されるので注意が必要です。試験の詳細については各都道府県に確認するようにしてください。 合格発表は3月中旬頃に行われ、合格率は90%以上にものぼります。学校で教わった歯科技工に関する課程をしっかり学んでおけば、さほど難関ではないといえるでしょう。
歯科技工士の国家試験の内容歯科技工士の学科試験は、歯や口腔にまつわる解剖学や有床義歯技工学などの全8科目から出題されます。さらに学科試験とは別の日に、実技レベルをチェックするための実地試験も行います。 「全部床義歯の人工歯排列および歯肉形成とカービング」は必修試験となるので、必ずマスターした状態で臨むようにしてください。また、出題内容は年度や都道府県の別によって異なり、さまざまな任意問題の出題もあります。
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