卒業生からのメッセージ |
その人の人生に寄り添い豊かにする仕事 |
2010年度卒業
鍼灸学科(昼間部)
奥村 真由子 さん
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カリスタ株式会社 |
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この仕事の魅力・やりがい
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サロンでは、はりときゅうを使ってお客様のお肌の状態や体調を整えています。ある女性のお客様は不妊に悩んでいました。その方へ、子宮の状態を整える施術を行っていたんです。定期的に通っていただいているうちに、なんと双子の赤ちゃんをご懐妊されました!「奥村さんのおかげです、ありがとうございます」と何度もお礼を言ってくださって、「この仕事に就いて、本当によかった」と心から思えた瞬間でした。出産後の今でもその方は育児の合間にサロンへ足を運んでくださっています。出産後の体のケアをしたり、育児の疲れを取ったり…「鍼灸師は、人の人生に寄り添い、豊かなものへ変えていく仕事なんだ」と改めて実感している毎日です。
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今の仕事との出会い・きっかけ
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幼いころ、肌が弱くて病院通いをしていました。そんななか、別の方向からのアプローチとして鍼灸院に行ったことが私と鍼灸との出会いでした。鍼灸院に通いはじめてから、肌の状態が少しずつよくなっていき、私の人生もすこやかなものに変わっていったんです。それ以来ずっと、少し体調を崩した時には鍼灸のお世話になっていました。だから私にとって鍼灸は、“人の人生をサポートしてよりよい方向に変えていくもの”なんです。本格的に鍼灸師を目指しはじめたのは社会人になって10年経ったころ。「次の10年は何をしよう」と考えたときに、「今まで自分をサポートしてくれた鍼灸で、今度は誰かをサポートしていきたい」と思ったんです。
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日本医専を選んだ理由
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鍼灸の本場である中国の高い医療技術を基本とした中医鍼灸を実践するカリキュラムで、人気の美容鍼灸のほか、レディース鍼灸・スポーツ鍼灸・高齢者鍼灸の4大鍼灸の技術を習得することができたからです。日本鍼灸の技術だけでなく、中国鍼灸の技術を習得できるたことは、今の私に非常に役立っています。また、本校の教育提携校である上海中医薬大学の付属病院で臨床実習では、日本では体験できない総合病院鍼灸科での臨床実習を体験でき、世界で通用する鍼灸師を目指すための技術を学ぶことができる環境があったことも大きな理由です。
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私の学生時代!
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学生時代は整骨院でアルバイトとして受付をしていました。疲労回復のマッサージとして利用する方や体質改善のために来られる方、様々なお客様を見ることでどんな鍼灸師になるか、将来の方向性を決めることができました。勉強は「何でこんなことを覚えるんだろう」というほど、細かいことまで学びました。でも今は「あのとき、きちんと勉強してよかった」と思っています。例えば、人体の解剖学的な構造が分かっていないと身体の軸のズレについて、お客様に説明ができません。それに、自律神経について説明するときには生理学の知識が欠かせません。だから学校で学んだことすべてが、今の仕事で役立っているといえますね。
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