施設でアルバイトをはじめた当初は、利用者さんになかなか名前を覚えていただけず、「おーい」とか「ねえ」なんて声をかけられていました。それでもめげずに自分からどんどん話しかけたり、先輩の後ろに付いて回り、どう話しかければいいのか、どういう表情をすればいいのかを見て学んでいきました。利用者さんの表情もよく観察しましたね。私の言葉でどういうリアクションをするのか見て、どうすればもっと距離を縮めることができるのか考えました。はじめてきちんと名前を呼んでもらえたときはとても嬉しかったです。さらに「上田さん」から「上田くん」と呼び方が変わった時は親しみを感じてもらえていると思えて、じーんときちゃいました。利用者さんに心を開いてもらえるのは何よりの喜びです。そのことは今でも心に残っています。
介護福祉士として日々働いていく中で、常に相手の立場になって考えることを大切にしています。自分がやるとうまくいかないけれど、先輩がやるとうまくいくことがありました。経験を積むうちに、その原因は「自分のやり方」を押し付けていたからだと気が付きました。自分がやりやすい方法ではなく、相手のことを考えて相手に合わせたケアをしないと。その方が今何を感じているのか、何を思っているのかを常に考えることで、安心してもらえるケアが提供できると思うようになりました。
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