卒業生からのメッセージ
映画祭でグランプリを受賞した映画監督
映像学科
吉田 恵輔さん
1998年
プロフィール
1998年卒業
在学中から塚本晋也監督作品『BULLET BALLET/バレット・バレエ』にスタッフとして参加。2006年、自主制作映画『なま夏』でデビューし、同作品が「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」のファンタスティックオフシアターコンペティション部門でグランプリを受賞。
07年劇場用映画『机のなかみ』、08年『純喫茶磯辺』と、監督・脚本・編集作品を発表し、注目を集める。2010年6月、映画「さんかく」公開。
今就いている仕事
映画監督
■ 映画を撮る上で大切にしているのは何ですか?
作品の中心にあるのは“距離感”。親、友人、恋人…。距離感があるから人間は一見どうでもいい言葉を話したり、無駄にみえる時間を過ごす。
自主制作映画を作っているとき、一次審査さえ通らず挫折感を味わった時期があります。そのとき、気づいたんですよね。賞を狙わずに自分のカラーを出そうと。不要な間やセリフを盛り込んだり、“好きだ”と言うだけに時間をかけたり、観ていてバランスが悪いし歯がゆいけど、それが自分の“リアル”なんですよね。
■ どんな2年間を過ごしましたか?
高校時代から『映画監督になる』という明確な夢はありました。でも、遊んでばかりで、全然行動していませんでしたね。だから、東京ビジュアルアーツに入学してからの2年間は無遅刻無欠席で授業に出て、映画と真剣に向き合いました。
■ 映画を撮ろうと決めたのはいつですか?
東京ビジュアルアーツに在学中、憧れだった塚本晋也監督率いる塚本組の門を叩きました。照明として1年半、無我夢中で働いたのを覚えています。
監督の姿を間近で見ながら、『俺も映画を作る』と腹をくくったのはそのときですね。
※こちらのコンテンツの写真・文章は、2013年度学校案内より転載しております。