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臨床検査技師について

臨床検査技師 更新日 2016.01.06
臨床検査技師について

目次

病院や診療所で白衣を着て働いている人というと、多くの人が真っ先に思い浮かべるのはやはり医師や看護師ではないでしょうか。しかし、医療施設というのは実に様々な職種により成り立っていて、その中に臨床検査技師として働く医療従事者がいます。このコーナーでは臨床検査技師について解説していきます。

臨床検査技師の仕事


では臨床検査技師が実際にどのようなことをしているかというと、医師の指示にしたがって患者さん一人一人の診断や治療に必要な検査を専門的に行うことが主な仕事になります。具体的には、血液検査、尿検査、便検査、微生物検査、病理検査などのいわゆる「検体検査」と、心電図検査、脳波検査、筋電図検査、聴力検査、超音波検査など、人体の検査を行う「生理検査」とに分けられます。また、大きな病院の採血室では臨床検査技師が採血を行っているところも多くあります。ですが比較的、検査室などのバックヤードで仕事をしていることが多いため、人目にふれる部分は少なく、医療現場を陰で支える立役者とも言える職種でしょう。

臨床検査技師の役割


臨床検査技師は、医師が直接患者さんから症状などの話を聞くといった問診だけでは分からない部分を検査することで、その患者さんの体の状態をより詳しく把握できるようにサポートするという大きな使命を担っています。

たとえば血液検査を例にあげると、採血をした後たくさんの数字の書かれた結果の紙を見たことはありませんか?若くて健康な人は、採血をする機会は少ないかもしれませんが、もし体の調子が悪くて病院に行った時、その原因が分からない場合など、医師が血液検査の指示を出すことがあります。臨床検査技師は、採血で取られた血液を検査し、あらゆるデータを出して医師に返します。そして、医師はそれを確認することで、患者さんの不調の原因や体の状態を判断し、適切な治療の実施へと進めるわけです。つまり、臨床検査技師の出す検査結果ひとつで、一人の患者さんの治療方針が変わってくる、もしくは一人の人間の命と健康に関わってくるため、とても重要で責任の重い仕事であるといえます。

臨床検査技師が活躍する場所


臨床検査技師が働く場所としては病院が一番多いわけですが、実は臨床検査技師が活躍する場所は病院だけとは限りません。たとえば、一定の年齢以上になると自分の健康が心配になってくるという人も多いのですが、もし皆さんがたとえ今健康だとしても、何か病気の兆候がみられないか、先に分かっておくことで防げることもありますし、また早めに対処しておくことで簡単な治療で済むこともあります。そのような、病気の予防目的で健康診断を受ける方が行く場所が「健診センター」という所ですが、健診センターで検査を行っている臨床検査技師もたくさんいます。
また、大きな病院でも検査を行うことが出来ない稀な検査や難しい検査、クリニックなどの比較的小さい医療機関など、各医療施設より集められた検体(血液、尿、便、喀痰、髄液、病理組織など・・・)をまとめて検査する「検査センター」も臨床検査技師の活躍の場所の一つといえるでしょう。

臨床検査技師の資格を取った人が実際に働く場所としてはやはり、病院の占める割合が一番多いですが、上記であげたように活躍の場所は病院だけにとどまらず、他にも、保健所、製薬メーカー、医療機器メーカーなど、活躍の場が広くある職種といえます。

臨床検査技師になるには


では、どのようにして「臨床検査技師」という仕事に就くかというと、臨床検査技師の国家試験に合格し、臨床検査技師の国家資格を持つことが必須となってきます。臨床検査技師を養成する大学もしくは3年制の短大や専門学校や文部科学大臣指定の学校、厚生労働大臣指定の臨床検査技師養成所を卒業すれば、国家試験の受験資格を得られます。所定の課程を修了する必要はすべてに共通ですが、どのルートを選ぶかによって、講義に多くの時間を割くのか、実習やそれに付随するレポートに重きをおくかなど変わってきます。いずれにせよ最終的な目標である「臨床検査技師の国家資格取得」に向けて、勉強する分野は検査についてのみならず医学全般など幅が広く、また実技的な部分でも就職前に習得しておいた方が良い技術はたくさんあります。

国家試験に合格するまでの道のりは、決して簡単なものではありませんし、資格を取ること自体は「臨床検査技師」という仕事に就くことにあたって、本当にスタートラインに立ったばかりといえることでしょう。実際には、働き始めてからの方が勉強することがたくさんあるのも事実です。また、資格取得後にどこで働くかによって、自分が関わる検査や部門も異なってきますし、必ずしも自分の希望する検査に携われるとは限りません。それでも常に、自分が今携わっている検査分野についての勉強や技術の研さんの努力は欠かせません。一人の人の命にも関わることなので、間違いが許されず、大変責任の重い仕事であるといえるからです。

しかし、どの検査をしようとも、それは一人の患者さんの治療と健康のために無くてはならないものなのです。その検査や仕事が、患者さん自身の明るい未来や、その人を大切に想う人の笑顔や前向きな心を取り戻すきっかけになるかもしれません。
たとえ、目の前に患者さんがいなくても、その人のために役にたつ仕事をしたいというあなたの想いや気持ちこそが、検査についての知識や技術の向上と同様に、もしくはそれ以上に大切なことなのかもしれませんね。

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