第29回介護福祉士国家試験の合格率は72.1%と高めでした。
第28回の合格率は57.9%でしたので、比較すると合格率があがりましたが、受験者数が約半数になっているため、合格者数は33,269人減っているといった結果でした。
第29回から、実務経験ルートで介護福祉士の国家試験の受験資格を得るには450時間の「実務者研修」の修了が条件に加わり、資格取得を見送った人もいたようです。有資格者は介護報酬改定による処遇改善で賃金向上の対象になります。2019年の10月にも勤続年数10年以上の介護福祉士を対象に月額8万円の賃金向上が予定されています。
介護分野の学校は経済面のサポートが充実しています。介護分野での就職を目指し学校に通う人で、就学資金が確保できない場合、厚生労働省の「介護福祉士等修学資金貸付制度」が利用できることがあります。通常であれば返済が必要となりますが、卒業後、指定の施設に5年以上継続して勤めた場合、返済が全額免除になります。
各県ごとに実施しているので、お住まいの都道府県の公式HPや社会福祉協議会のHPを確認してみるとよいでしょう。
厚生労働省HP(外部リンク)
実施回 |
受験者数 |
合格者数 |
合格率 |
第29回 | 76,323 | 55,031 | 72.1% |
第28回 | 152,573 | 88,300 | 57.9% |