埼玉医科大学 保健医療学部の和合 治久先生に聞いてみました!
臨床検査技師とは、どんな資格ですか?
患者由来の血液や血清、尿、細胞・組織などを検体材料に、病気の正しい診断に役立つ臨床検査データを測定する一方、患者に直接触れて、脳波や心電図、超音波の生理機能検査を行うことができる資格です。さらに、輸血や臓器移植において提供者と受容者の適合性を調べることができ重要な責務を担っています。最近では、採血業務や検診業務に加えて、癌や生活習慣病の予防等においても指導者的な役割を果たしています。
臨床検査技師に期待されていることは何ですか?
患者の検体検査と生理機能検査によって、病気の正しい診断と治療につながる臨床データを提供するので、高度な臨床検査医学的知識と技術を身につけた技師は高度医療を実施する医療機関で大いに期待されます。また、癌の早期発見や生活習慣病とメタボの対策においても、技師の役割は大きく、今後の予防医学や未病医学を推進する上で大きな期待が寄せられています。さらに治験業務や健康食品分野でも、修得した知識と技術が役立ちます。
埼玉医科大学保健医療学部 ではどんな勉強をしますか?
1年次では科学的思考の基盤になる科目を学びます。2年次になると、医療の基本を軸に基礎臨床検査科目を系統的に学びます。3年次になると、臨床検査分野の専門科目を実習と平行して深く学習していきます。4年次は国家試験科目を中心に臨地実習と卒業研究があり、病院検査の現場と研究の方法を身につけます。
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