留学生の奨学金を
わかりやすく解説!
1.留学生受入れ促進プログラム
留学生受入れ促進プログラム(文部科学省外国人留学生学習奨励費)では、留学生の受け入れ枠を拡大するために、日本の専修学校(専門課程)、大学等の教育機関に在籍する留学生に奨学金を給付する制度があります。
学業、人物ともに優れ、かつ、経済的理由により修学が困難である者に対して、学習奨励費を給付する制度です。
奨学金以外に、留学生が快適に生活しやすいように、住宅支援、生活費の補助、日本語教育の支援及び、就職支援も行っています。
対象となる留学生は?
対象となる留学生は、以下になります。
- ●日本の大学院、大学、短期大学に正規生として在籍している者
- ●日本の大学の学部卒業以上の学歴を有しており、大学院レベルの研究活動を行うため、研究生として在籍している者
- ●日本の高等専門学校(3年制以上)又は専修学校の専門課程にそれぞれ正規生として在籍している者
- ●日本の大学、短期大学及び高等専門学校が設置する専攻科又は留学生別科に正規生として在籍している者
- ●日本の大学に入学するための準備教育課程を設置する教育機関に正規生として在籍している者
- ●日本の大学、大学院、短期大学、専門学校(高等専門学校、専修学校の専門課程)への進学を目指し、日本語教育機関に在籍している者
申請の条件について
申請にあたって、以下の条件もご確認ください。
- ●給付を受ける年度の前年度の成績評価係数が、大学院、学部、日本語教育機関ともに2.30以上であり、給付期間中においてもそれを維持する見込みのある者であること。成績評価係数で表すことができない場合は、成績評価係数2.30相当以上で、成績が優秀であると認められる者であること
- ●日本語又は英語の語学水準を満たしている者であること
- ●留学生受け入れ促進プログラム受給後に、機構が在籍大学等を通じて行う進路状況調査に協力できる者であること
- ●日本の大学、短期大学及び高等専門学校が設置する専攻科又は留学生別科に正規生として在籍している者
- ●入学金、授業料等を除いた仕送りが平均月額90,000円以下であること
- ●在日している扶養者がいる場合、その年収が500万円未満であること
- ●留学生受け入れ促進プログラムとの併給ができない奨学金等の給付を受けている者ではないこと
- ●機構の海外留学支援制度による支援を受けている者ではないこと
申し込み方法について
留学生受け入れ促進プログラムの給付を受けようとする者は、在籍大学等を通じて申請します。
※学校毎の推薦人数は、在籍する留学生数に応じて決定するため、学校によっては申し込みができないことがあります。
2.海外留学支援制度(協定受け入れ)
日本の各教育機関が、諸外国の高等教育機関(派遣先機関)との学生交流に関する協定等などに基づいて、学生を、8日以上1年以内の期間で受け入れる制度です。
この制度は、留学生の人材育成と国際交流を目的に、対象となる教育機関にて提供されています。
プログラムの資格・要件を満たす学生に、学費・生活費の奨学金、海外渡航費、研究費等が支援されます。プログラムによって、支援内容は異なります。
対象となる留学生は?
対象となる留学生は、以下になります。
- ●日本と国交のある国の国籍を有する者。なお、台湾、パレスチナの学生も対象。登録時点で日本国籍を有する者は対象としない
- ●学生交流に関する協定等に基づき、受入大学等が受入を許可する者
- ●在籍大学等における選考時の前年度の成績評価係数が2.30以上であり、学業成績が優秀で人物等に優れている。なお、成績評価係数で表すことができない場合は、成績評価係数2.30相当以上で、成績が優秀であると認められる者
- ●経済的理由により、受入プログラムへの参加が自費のみでは困難な者
- ●受入プログラム参加にあたり、「留学」の在留資格を確実に取得し得る者。ただし、90日以内の短期研修・研究型の受入プログラムに参加する者については、在留資格の種類は問わない
- ●受入プログラム終了後、在籍大学等に戻り学業を継続する者又は在籍大学等の学位を取得する者
- ●受入プログラム参加にあたり、他団体等から受入プログラム参加のための奨学金を受ける場合、他団体等からの奨学金の支給月額の合計額が8万円を超えない者
申し込み方法
日本の受入校が「海外留学支援制度(協定派遣・協定受入)管理システム」から申請を行います。
学生本人からの申請は受け付けないので、在籍する大学等にお問い合わせください。
日本学生支援機構は、日本の受入校より提出された申請内容を審査のうえ、支援対象となる留学プログラム及び奨学金支給割当人数を決定し、申請のあった受入校に通知します。
申し込みから採用の流れ
申し込みから採用の流れは、以下になります。
- 1在籍する教育機関から、日本学生支援機構に派遣プログラムを申請します。
- 2教育機関から提出された申請書類を審査し、支援対象となる派遣プログラムを決定、通知を行います。
- 3在籍する教育機関から、派遣先機関へプログラムの通知を行います。
- 4派遣先機関が、留学生の募集と選考を行います。
- 5留学生が、派遣先機関へ応募を行います。
- 6派遣先機関が留学生に結果の通知を行い、採用されれば支援が行われます。
※学生個人での派遣プログラムの申請は行うことができません。在籍する教育機関から申請を行うことができます。
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