臨床工学技士は、厚生労働大臣が認定する国家資格です。
英語表記はClinical Engineer,Clinical Engineering Technologist,Medical Engineer,など多く存在します。CE,CET,MEなどと略されることもあります。
臨床工学技士とは、高度な医用工学機器の操作や、保守管理を行う医療機器のスペシャリストです。医師の指示にもとづいて、人工呼吸器や人工心肺といった生命に関する医療機器である、「生命維持管理装置」の操作や保守点検を行います。
医療知識とともに、機械にも精通している工学的な知識も要求される仕事です。
透析業務では看護師と連携して行います。
透析を行う看護師は、患者の状態管理、穿刺(せんし:注射針を刺すこと)、シャント(静脈と動脈をつないで血液を通す血管)など患者に接する業務を主に行います。
透析装置の操作を看護師が行うこともありますが、機械に関しては臨床工学技士の方がより専門的な知識を持っています。また、臨床工学技士の行える医療行為は、看護師と違い限定されており、より機械に特化しています。