専門学校に入学するにはAO入試を受けることが最もオススメです。
このページではその理由を解説していきます。
AO入試とは?
AO入試とは、専門学校に入学するための試験のひとつで、学力試験ではなく受験生のやる気を評価し、書類審査と、面接・面談にて合格を決める選抜制度です。
※2020年4月から、AO入試を総合型選抜に変更している専門学校もあります。


学力試験では測れない
「やる気」を評価
AO入試は、学力試験や評定平均では測れない学生の「やる気」や「人物」を評価します。
そのため、AO入試では学力試験や平均評定の提出などがない場合が多く、AO入試は「やる気」があれば受験できます!



多くの専門学校が推奨している
AO入試は多くの専門学校が推奨している入試方法です。「やる気」がある学生に入学してもらいたい専門学校と、「やる気」がある学生が受けるAO入試は、専門学校にとってもぜひ利用してもらいたい試験制度です。


早い時期に合格が決まる
AO入試は例年6月からエントリーが始まり、早ければ夏休み前に合格が内定します。
そのため最短で出願が始める9月頃に入学を決めることができます。



専門学校のAO入学には特典がある
専門学校でAO入学をすると、受験料や入学金、初年度の授業料が免除になるなど、専門学校によって様々な特典が用意されています。
一般入試などで入学するよりも学費が安く済み経済的な負担を減らすことができます。

〈特典の一例〉
- 試験料:2万円免除
- 入学金:10万円免除
-
授業料:30万円免除
など

合格後の志望変更は原則できない
AO入試では、AOエントリー・合格内定までは複数校受ける(併願)ことが可能な場合が多いですが、出願については専願(単願)となっている専門学校がほとんどです。
合格後の志望変更は原則できない場合が多いので、出願をするときは注意しましょう。
なお、AO入試でも併願できる学校があります。併願を考えている人はAO入試の募集要項や出願条件をよく確認しましょう。

AOエントリーや合格内定だけでは入学できない
AOエントリーや合格内定をもらったことで安心して出願を忘れてしまい、AO入学できなくなってしまう学生がいます。AO入試は出願をしないと合格にならないので注意しましょう。

〜大学の総合型選抜との違い〜
2020年4月から、大学・短大ではAO入試の名称が総合型選抜に変わりました。名称の変更以外にも、学力検査が必須になったりなどの変更があります。
専門学校でもAO入試から総合型選抜に制度の変更を行っている学校もあります。
AO入試を実施している専門学校

※ベスト進学ネット2020年度
ある専門学校の入学者の割合

※ベスト進学ネット掲載校
このグラフからわかるように、ほとんどの専門学校でAO入試を実施しています。また、AO入試の合格率は非常に高く、専門学校によっては入学者の7〜9割以上がAO合格者を占める専門学校もあります。
他の入試方法と比べても様々なメリットがあり、専門学校の入学方法では最も人気といえます。
AO入試を受ける高校生や受験生について、専門学校はどう思っているのでしょうか。
ベスト進学ネットに掲載している専門学校から、AO入試についての声を集めてみました。

学校の成績があまり良くない、所属している高校の偏差値が低いなど、進学に自信がない人ほどぜひAO入試を受けてほしいと思っています。AO入試は入学したい気持ちや意思に応えることができます。

今年はAOエントリーやAO入試の日程が例年より早くなりました。緊急事態宣言中でもAOエントリーは始まりますので、AO希望の方は早めにオープンキャンパスなどに参加して欲しいです。

高校生はAO入試について、名称を知っていても具体的な内容を知らない生徒が多いように感じます。AO入試には一般入試・推薦入試にはない試験料免除などの特典があるので、分野や条件が合うならぜひAO入試にチャレンジしてください。
専門学校は、高校生にもっとAO入試を知ってほしい、利用してほしいと思っているようです。
どうしても入学したいけど、推薦入試や一般入試に不安があるなら、ぜひAO入試を受けてみてください。
専門学校のAO入試の代表的な流れをいくつかのステップに分けて紹介します。
※AO入試の流れは専門学校によって異なります。必ず自分が行きたい学校のAO入試の流れを確認しましょう。

AOエントリー資格が得られる
オープンキャンパス・学校説明会に参加しよう!

AOエントリーとは、AO入試をうけるための予約のようなもので、AOエントリーをしないとAO試験を受けることができません。
AOエントリーをするためには、AOエントリー資格が得られるオープンキャンパスや学校説明会に参加する必要があります。

専門学校によっては9月でAOエントリー資格を得られるオープンキャンパスが終わってしまうこともあるため、早めに参加することが重要です。
また、オープンキャンパス参加がAO入学特典の条件になっている場合もあります。


AOエントリーをしよう

AOエントリー資格を取得したら、次はAOエントリーを行いましょう。
エントリー方法は主に、エントリーシートを記入して提出する方法と、学校のホームページなどから入力するWebエントリーの2通りがあります。
オープンキャンパスや学校説明会の時に、提出を受け付けている学校もあります

エントリーシートの内容は主に、
自己PR 志望理由 活動実績
の3つを記入する学校が多いようです。


AO面談・面接を受けよう

AOエントリーが完了すると次はAO面談・面接を受けます。
担当者と話し合いを行う面談形式をとる学校が多く、緊張せずに話し合いを行うことができます。
ここであなたの「やる気」や将来の夢を担当者に伝えてください!

準備としてエントリーシートに記入した内容や、学校の方針などがしっかりと言えるようにしておきましょう。
音楽系など一部の学科では実技試験がある場合もあるので、AO試験の要項を確認しておきましょう。


出願をしよう

AO面接・面談が終わると、早い場合ではその場で合格が内定します。合格に内定した証明として出願許可証などの書類の交付をする学校もあります。
必要書類を揃え、出願期間中に出願することで合格通知書が送られ正式に合格となります。



入学準備をしよう

合格が決まった後は、入学するための準備や、専門学校で学ぶ内容について勉強をしておきましょう。
入学のための手続きも忘れずに行いましょう!

学校によってはAO合格者向けの特別授業(プレスクール)を開いていたり、入学者向けの個別面談をしてくれる学校もあります。入学前に専門的な学習ができるのもAO入学者の特典なので、積極的に参加しましょう
■オープンキャンパス編

他の学校と比較してみよう
志望理由で「家から近いから」はNG。
しっかりとした志望理由を持つためにも家から近い1校だけではなく目指す分野の他の学校と比較して、興味を持った学校のオープンキャンパスに参加するようにしましょう。
オープンキャンパス参加前に学校について調べておこう
AO面接・面談では、オープンキャンパスに参加した感想などを聞かれることがあります。
参加前に学校の特徴や設備など、見ておきたい点を調べておくとオープンキャンパスの際により効率的に学校を見ることができます。
AOエントリー希望であることを伝えよう
オープンキャンパスでは、AO入試希望者に対してエントリーシートの書き方などのアドバイスをしてくれる学校があります。
また、オープンキャンパス参加時にAOエントリーシートを受け付けている学校もあり、AOエントリー希望として参加すれば1度のオープンキャンパスでAOエントリーまで完了してしまうことも可能です。
■AOエントリー編

求める学生像(アドミッションポリシー)を確認しよう
AO入試では、学校が公開しているアドミッションポリシー(求める学生像)に沿った学生を募集しています。
AOのエントリーシートではどれだけ求める学生像に自分が適しているかをアピールすることになります。まずは、学校が公開しているアドミッションポリシーをしっかりと把握し、求める学生像に合ったエントリーシートを書くことが合格への近道です
自己PRの書き方
自己PRでは学校に自分の長所や短所、高校生活で頑張ったこと、将来の夢や目標などから、自分がアピールできることを記入します。自己紹介のように長所や興味を述べるのではなく、より具体的なエピソードをいれると効果的です。
また、PRの内容が求める学生像に合っており、入学後どのように役に立つかまで記入できていれば自己PRとしては満点でしょう。
志望理由の書き方
志望理由はエントリーシートの中でも最も重要な項目です。
志望理由には、なぜその学校を目指したのか、入学後何を学びたいのか、どのような目標があるのか、そして卒業後どのような夢をかなえたいのかを記入します。
志望理由を考えるためには、入りたい学科の学習内容・方針や、取得できる技術や資格、就職先などをよく調べておく必要があります。
学校ホームページやパンフレットをよく読み、学校についてしっかりと理解をするようにしましょう。
活動実績の書き方
活動実績では、高校生活や学校外での活動や活躍を記入します。
一般的には活動実績として、インターンシップの内容、専門的な学習内容、取得した資格、部活動の活躍、コンテストやコンクールなどの入賞・受賞歴、ボランティア活動などを記入することが多いようです。
注意として、部活動優勝など立派な実績があるとついその成績だけをアピールしがちになりますが、そのような実績だけが評価されるわけではありません。
その成績を得るためにどのような努力や失敗をしたかなどのエピソードを交えて活動実績を出すことで学校に評価される活動実績となります。
また、活動実績にはほかの人からもその実績が認められていることも評価のポイントになります。資格取得や部活動での成績であれば、その団体から実績として認められていることになります。ボランティア活動などは、感謝状や証明書がもらえるようなボランティア活動であれば活動実績として評価されるような活動といえるでしょう。
活動実績がない!そんな時は
活動実績がないからといって、急いでボランティア活動をしなくても大丈夫。
学校が公開しているアドミッションポリシー(求める生徒像)に当てはまるエピソードであれば、活動実績として提出ができます。
例えば、部活動を3年間続けたことや、高校の係や委員で活動したことなど、高校生活のささいなエピソードでも活動実績になります。
また学校外でも、趣味や特技、家庭での家事や家業の手伝いなども活動実績になります。
それでも何も思い浮かばないときは、専門学校のオープンキャンパスの時などに相談してみましょう。
個別相談を活用しよう
AOエントリーシートの書き方に悩んだら、学校が開催している個別相談に参加してみましょう。エントリーシートやAO入試について直接アドバイスを貰うことができます。
■AO面接・面談編

服装に迷ったら制服で行こう
面談・面接がオープンキャンパスと同日の場合など、制服と私服どちらで行くか迷うかもしれません。
専門学校からの服装の指定がない場合は、どちらで行っても大丈夫です。制服と私服は同じくらいの割合であることが多いようです。
しかし服装で迷うのであれば、高校生は制服で参加すれば大丈夫。制服がない高校や、社会人の方であればスーツまたは清潔感のある私服で参加しましょう。
エントリーシートの内容や学校の方針を答えられるようにしよう
AO入試の面接では、エントリーシートの内容や学校の方針についての質問をされることが多いようです。聞かれたときにしっかり答えられるように準備をしておきましょう。
もしうまく答えられなくても、自分の考えを正直に伝えられれば大丈夫です。
AOエントリー希望であることを伝えよう
オープンキャンパス開催時に、AO希望者に対して、相談員との面談やAOエントリーシートの添削などを行ってくれる学校があります。また、オープンキャンパス参加時にAOエントリーシートを受け付けている学校もあります。AOエントリー希望として参加すれば1度のオープンキャンパスでAOエントリーまで完了してしまうことも可能です。
■願書提出編

調査書が必要か確認しよう
調査書とは成績や部活動の記録、出欠の記録などが記載されている書類で、担当の教員や高校の事務室などに依頼をして発行してもらいます。
専門学校のAO入試で調査書の提出を求められることはあまりありませんが、総合型選抜に名称変更をしている学校などでは提出を求められる場合があります。
調査書の取り寄せには1週間程度かかるので、提出書類に調査書が含まれているかは早めに確認しましょう。
出願期間内に願書を出そう
合格内定や出願許可証などがあっても出願期間内に出願しなければ合格になりません。AO入試の出願期間をよく確認し、期間内に願書を送りましょう。
※出願締め切りが必着の場合は締め切り日に学校に到着していなければいけませんが、当日消印有効であれば、締め切り日に郵送できていれば間に合います。
また、直接提出を受け付けている場合は、締め切り日当日までに学校に提出すれば大丈夫です。

AO入試で受かりやすい学校は?

専門学校は全体的にAO入試の合格率が非常に高く、どの学校でもAO入試で受かりやすいといえます。
専門学校では合格内定や出願資格を獲得した状態で出願すれば、ほぼ100%合格することができます。

AO入試に落ちることはあるの?

人気の専門学校ではAO入試でも落ちることがあります。
特に看護系や医療系などの専門学校で、入試倍率を公表しているところなどは落ちる可能性が高いので注意しましょう。

AO入試は併願できるの?

基本的に専願(単願)です。
併願可能な学校もありますが全体からするとかなり少数です。
なお、AOエントリーや合格内定までは併願可で出願のみ専願、としている学校は多いため、併願を希望する場合はAO入試要項を確認してみてください。

AO入試の合格後に辞退できる?

出願し合格した後でも、法的には辞退できます。
ただし、理由によっては、同じ高校の後輩がAO入試を受ける際に不利になったり、特典で免除されていた試験料などの支払いを求められたりする場合があります。

浪人や社会人でもAO入試を受けられる?

受けることができます。
浪人や社会人なら、活動実績などの面で高校生よりも有利にAO入試を受けることができる場合もあります。

評定平均は関係ない?

専門学校のAO入試では評定平均が関係ない学校がほとんどです。
評定平均の提出(調査書の提出)が必要な場合はAO入試の要項に記載されていることが多く、記載がなければ評定平均が関係ない可能性が高いです。