高校生の皆さんは、人生で一度も就職や専門学校・大学への進学をしたことがないので高卒で就職をするか進学をするかで迷うのは当然のことです。
ただ、よくわからないまま迷っているだけでは、納得ができる進路選択をすることはできません。納得ができる進路選択をするために、いま抱えている不安やわからないことを無くして、必要な情報を整理したうえで、考えることがとても大切です。
この特集では進学・就職のメリットやデメリットなどを紹介し、進路を決めるうえで必要なポイントを紹介します。
まずはじめに、進学か就職かを選ぶ前に必要な情報を紹介します。自分がまだやっていない項目を確認してみましょう。
もしわからなかったら適職診断を受けてみましょう。 自分に合った分野が見つかるかもしれません。
大まかでも構いませんので、まずは就職・進学ごとに以下の項目を調べてみましょう。
意外と、自分が知らなかった発見が多く見つかり、自分の気持ちが固まるかもしれません。
進学
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・どのような専門学校があるか
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・入学金や授業料はどのくらいかかるか
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・就職率はどのくらいか、就職先はどんなところが多いか
就職
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・高卒で就職できる会社はどれくらいあるか
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・どのような職種があるか
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・高卒で就職をした人の声
就職と進学のどちらを選ぶかは、今後の人生の分岐点と言っていいほどとても大切な選択です。
一人で考えるだけではなく、周りの人に意見を聞いてみたほうが自分が考えていなかったことを知れたり、将来のイメージがリアルに想像できるようになり進みたい方向が見えてくることもあります。両親や友達、学校の先生など色々な人に聞いてみることをおすすめします。
高卒で就職にも進学にもそれぞれメリットとデメリットが存在しています。自分にどちらが向いているか確認をしてみましょう。
高卒で就職をするメリット
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10代からお金を稼げ、自由にお金を使える
進学した同級生にくらべてお金にゆとりがあるので、今まで以上に好きなことに使える金額が大きくなります。
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周りよりも早く社会人経験や仕事のスキルを身に付けられる
高卒で就職をすると進学をする人に比べて、2〜4年間長く社会人生活を続けていることになるので、同世代の学生に比べて考え方が大人になります。
高卒で就職をするデメリット
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選べる職種が限られる
専門卒・大卒のみを採用している会社が多く、自分の行きたい職業の求人がない場合があります。そのため自分の希望している仕事があっても、求人として出ていない可能性があります。
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進学した人と比べて初任給・生涯賃金が低い傾向がある
全体の傾向として、専門卒・大卒で就職した場合と比べて高卒で就職すると初任給が低くなりやすいことが分かります。
進学のメリット
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自分のやりたい職種に就ける
専門学校や大学では専門的な知識やスキルを身に付けることができます。自分のやりたいことに特化した授業を受けられるため、プロとして活躍する能力を身に付けられます。そのため、就職も専門知識の必要な職種にチャレンジすることができ、選べる仕事の幅が広がります。
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高校卒業後に就職した人に比べて
初任給・生涯賃金が高い傾向がある
全体の傾向として、専門学校や大学に進学をしたほうが高卒で就職した場合と比べて初任給が高くなりやすいことがわかります。
コロナ禍で高卒での就職や進学にどのような影響が出ているのかを確認しましょう。
厚生労働省が発表した令和2年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職状況」取りまとめによると、全国の高校卒求人数は前年度に比べて24.3%と大幅に減少しており求職者数も8%ほど減少していることが分かります。
このことから、コロナ禍の影響で高卒での就職は競争率が非常に高くなり、希望の職種への就職が厳しくなることが予想されます。
2020年度のベスト進学ネットのデータを見てみるとIT系、公務員、看護・医療系、介護・福祉系の学校の資料を請求する方が増えています。
これは高卒での就職は厳しいと考え、安定して就職をするために即戦力になりやすく、就職率の高い学校へ進学を検討する人が増えたためだと考えられます。
「希望する職業に就きたい!」
「安定して就職をしたい!」と考えている方は、
就職か進学を選ぶうえで一番大切なことは自分がやりたいことが具体的に決まっていることです。
自分が就きたい職業が専門的であれば、専門学校へ進学するのが一番近道ですし、働く内容にこだわりがなく、はやく社会人になりたい!と考えているのであれば就職するのが一番近道になります。
特集にある各ポイントを押さえたうえで自分のやりたいことが何なのか、そのために何が必要なのか、自分自身の答えを信じで進んでみましょう。